白熱拮抗 天使の私と 悪魔の私 アホな議題だったと ふたりに懺悔
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巴里では🎖️メダルラッシュ、我が家は孫ラッシュで幸あれ
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地球史に植物史ありての人類史。その文明史などほんの束の間
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(つかれた)と消え入りそうなときだって臓物は相変わらず熱い
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安っぽい 言葉に心 明け渡す 黙って脱がして オートクチュール
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外界との切れ目によって定められ初めてみえる世界のかたち
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辛いとか苦しいとかいう気持ちからネガティブを抜いて「ぴよ」と鳴く夜
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手帳山 買って書きたい 思えども あまり書けずに また買う無限
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古都京都 和を感じたく 来てみれば 海の向こうへ 来たかのごとく
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灼熱の かんかん照りの 京の道  帰ってしみる 梅干し茶漬け
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蚊も蝉も暑けりゃ休む夏休み電話相談なるほどと聴く
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冷や汗をかいてはすぐに鳴き出してまた怒ってる冷蔵庫かな
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五歳から離別中傷あったけどその十倍も生きて来たんだ
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昭和から変わること無い探し物眼鏡はおでこの上にあります
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四つまなぐかげねば見ねぐなったべな。んだな娘も五十過ぎだな
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あこがれの 〝新進気鋭〟 になりたくて もがく私は 〝平々凡々〟
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コーラすら喉越しで流し込むのは 甘えたい僕も飲み込むため
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膝の上君の重さと温もりを感じながら見る怪談番組
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海に来てなぜかメタルを聴く君も風を纏って柔らかい顔
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嫉妬さえクールにかわす指先は 強く 優しく 鍵盤を舞う
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焼き芋を冷やしてアイスと食べたのが今日の昼食今日の夕食
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たらたらと流れる甘露飲み込んで漉してあらたなたらたら作る
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ガラス戸へ張り付く犬はよく吠えて気温に比例し不快感増す
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対称がやぶれてからはもう誰もじふんのツパを思い出せない
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ありあまる誰かのために詠むよりも私のための慰め短歌
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暗がりの疲れた明かりちかちかと誰もがそれを疎んで歩く
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海岸を月が照らして涼しさにいい気になってむかつく世界
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横になる虫がいたならやさしさの葉っぱでそっと木陰を作る
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風通しよくした部屋に透き通る酸素が僕を無視して過ぎる
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あの指に甘えてもいい潮風が羨ましかった 時間返して
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