Utakata
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前日の事前予約が必要です。曇る眼鏡でじっと睨めど
2
僕の文学真っ直ぐここに生えている 信じてよ ねえ行かないで
3
引き綱がプツリと切れて夜の海 ぼうっと待ってる ミイラになっても
3
長いことネイルも塗らない爪先を 「きれい」 と言ってくれる貴方だ
5
月が消えて とても明るい夢を見た 僕も飛べるよホコリみたいに
0
冬の樹の枝に膨らみだす花芽 プログラムされているということ
1
あなたへの「おはよう」の言い方考える時間は少し春に似ている
11
起き抜けのうす暗いなか白湯を飲む幕明けまでの時間稼ぎに
1
僕は不要、いや、そうじゃない、でも……そんなことばかり繰り返している
2
遥か先の町を想ってひとり旅 あなたを待てる蛹でありたい
2
オススメの 曲があいみょんっていうのはさ、そういうことでいいのかな?
2
別れとは 忘れていたことを思い出す 桜が咲く前のsee you again
0
のぼるなよ 一日がまた始まると思い知らされるでしょ、太陽
1
数学のテストの
0
(
ゼロ
)
は見ないふり 横断歩道では手をあげること
4
背を丸め鼻から垂れているものを啜り真冬の熱燗を抱く
0
窓を開け空を見る朝気持ちいい「君は変わったね」と言われたくない
3
全部嘘 春にも犬にもあなたにも 愛されてみたかっただけだよ
6
思い出す 琵琶湖のほとり 光る山 叶うのならば もう一度だけ
1
何処より生まれ出づるか細雪
4
「会いたい」と その四文字を待ちぼうけ スマホはいつかエネルギー切れ
4
あの夜の幸福詰めたジップロック死にたい朝の光に透かす
9
如月の朝が来たんだ飛行機を塗り替えられるほどの白さで
9
張り詰めたつめたい朝の綻びを繕いきれずこぼれゆく冬
4
くちびると苺の区別つかぬよな君とはぐれるなら冬がいい
8
木の椅子に夕陽が溢れ制服の下に隠したナイフを照らす
10
「人類は滅んでほしいがあなたには生きててほしい」とか、人は言う
3
君に触る男の手が今すぐ消し飛んでしまえ あ、ひねった足
2
あるがまま 信じて着飾り嘘をつく 君が透明、いつの間にか春
1
どん兵衛の時間測る時 siriを使うと 俺は本当にトニースターク
4
話し合い する気がないね 最初から ママの基準が この世の全てか
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