Dreamのドリーム感もよいけれど夢のゆめ感やわらかくよい
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秘密なる言葉の意味を飛び越えて妙に見せたい秘密基地なり
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別れ際むかしの人が夢見てり魔法で会話す深夜の僕ら
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真夜中にちょろちょろ聞こえる水の音町の血管聞いてるみたい
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リハビリの終わりにまたねの声かける 靴にリボンの爺さまにこり
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推し絵師に文ふみしたためるオタクワイこちらは憎き手書き履歴書
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僕たちは、剥がれてしまわないように、自分を抱きしめながら生きてる。
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朝風に溶けし草の香 川の音 ここがふるさと生きて死ぬ場所
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いつの日か神経学的アプローチで精神病の謎あかされむ
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指先もかわいさポイント稼ぎたく深夜にマニキュア はやく乾いて!
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果敢に死に往くちびマリオ 誰もがニフラムをうたう世界で
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「私」から「君」へと主語が移りゆく 愛がほんのりわかり始める
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ヒトの手の熱でも火傷する金魚 私もそちらに入れておくれよ
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チューハイで口からこぼれた告白は届いているのか 丸つけは明日あす
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蜂蜜が染み込む月のパンケーキ 靄を吸い込み明日は長靴
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可愛い嘘を愛しながら少しずつ傷つくような来世の約束
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やり直し軽々しくは言い出せぬ嫌われるって惨めなことね
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空の先小さな惑星ほしの王子さま 飛行機乗りの見た白昼夢
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夢で終わるには寡聞にメロウなひびき 花束はあなたがほほえむためにある
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ネオン眩し カカオ多めチョコレートのような歌が大好きだった
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寿ぎの空はたかく あめふりをものともせずにきみはかがやく
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こころとは歌声である ほんとうの愛とか恋をそらんじている
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品川は夏だったのだ たしかな日 こころの発露に歌声がある
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文字を書く 機会がうんと ってきて 自分の名前 すらひさしぶり
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忘れ物取りに来るかなドア前にさり気なく置く片方のスリッパ
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深夜二時 左手首の傷跡に 心の傷も消してと願う
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泥だらけ 玄関の君 身構えて 父の笑み見て 少し微笑む
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駅前の行き交う人はセピア色遠方からの友を待つ暮れ
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一粒の キャラメルの為に 家事手伝い 危なっかしい足取りの三歳
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試験前 空調の音を聞き乍ら 瞼の落つるを止められぬ我
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