深夜二時 さあ海へいこう どしゃ降り 着いてみたら 海からの朝焼け
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きみの肩 よく降る雨に びしょ濡れ 肩抱いて 走るふたり
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補助輪のことをコマ付き言う君は未だに乗れないシティボーイ
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美術館あの周辺のの鳥居九月二十六のあの彼岸花
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席どうぞ「せ」の字も出なくて恥ずかしく自分を責める地下鉄の席
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梅小路水族館の入り口でドーナツの香り食べたくなっちゃう
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花柄のボトムス見つけ可愛いと思っていたらママとおそろい
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寒いと言い戸を閉め君はぬくもりを求めて布団に丸くくるまる
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優しさのゆりかごの中思うのはみんなが等しく優しくあれと
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いかないで言ってみればさあどうかそういう君の笑顔が哀しい
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枕からあなたの香り思い出す私の約束覚えてるかな
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一筋の涙を流し訴えるもう行かないでそれはどうだか
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好きだとか愛されたいとか如何とでもなれ 僕は僕で在る事を悪む
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ゆらゆらと 離れていった 蜃気楼 現世で遭わない 偽ツインレイ
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あわや事故 制御困難暴れ馬自転車 ブレーキ壊れ下りが怖い
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恨みます 鋭い目をした 愛猫は 今ではタレ目の たぬき顔猫
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かわいいね 言葉の魔法 かけられて 嘘が真に 変化してゆく
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天然石ブレス無性に欲しくなる こころつかれて 癒し求むる
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タヌ猫の 白毛が増えて 十二歳 すこし性格 丸くなったか
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牛酪を求肥でつつみぎゅっとした牛乳もちを牛耳っている
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全能のそいつが設計していたらこんな出来にはなってないはず
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n=1の自分の欲求を「本能」と呼ぶ人がまたいた
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同じヒトだからといってヒトが皆あんたと同じだとか思うなよ
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廃止なるハローページは秘めやかな恋を彩る探偵ごっこ
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放り出した カバンの中には 教科書と モラトリアムの ゆるやかな日々
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降り止まぬ 雨に打たれて ひた隠す 伝えることの ないこの気持ち
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貴女が置いたシャンプーを借りてすみません その他のことは謝りません
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君のいた あの夏は今 色褪せず 古いスマホに 眠り続ける
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無神論 神は死んだと きみはいう 元々神は 幻想ファンタジーだよ
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借金のための生なんて嫌やんか!それもそうかと影響される
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