腹が立つことのあった日はすぐにパフェでも食って 猫のフリする
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いだく自由無きしも漠然と生活保護に守られている
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耳の中に小さな獣が棲んでいて ソイツが夜に小さく唸る
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さみしいかい?我慢してるか?無理するな。言いたい言葉浴びたい言葉
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貴方にもかつて一番好きだった私かどうか解らないひと
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手作りの壺に嵌まって壺替えていちご飴など旬過ぎるまで
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待ち合わせ 時間通りに 着いたけど 着いてそうそう 遅れる知らせ
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輪廻など 無くても良いと 思う日々 何故なら君が そばに居るから 
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笑っててあと同じくらい泣いてみてとにかくコップを満たしたいだけ
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広島で 始まり最後は 何処なり 此の地を語らい 今は祈りを
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それは可塑性があるから扱いに気を付けてくれ(自分で守れ)。」
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バァバァが そっとおしえる へそくりの 正気のうちにと いふように。
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百年後、生まれ変わっても 君の書く言葉に焦がれる人になりたい
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母のライン シナノスイートが食べたいと りんご?と聞いたら 焼き芋だった>シルクスイートね(笑)
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メンタルがぐじゅぐじゅのまま治る余裕もなく瀕死体が労働
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母の香に 心も潤う資生堂 私もここに たどり着いたか
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ただ君の青くて青い残響に追いつけないまま また夏が来る
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足許あしもと悪しあしとも良しよしとも 分かぬまま 薄氷を踏み を試す
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コーヒーに混じるお酒の匂いだけがたった一つの父の思い出
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死にたいが溜まりつづけて喉の筋肉が固まり息が浅くて
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しらんけどそこの隠喩の標的はもっと狭めてええんちゃうかな
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「しらんけどお前俺のこと好きやって?ごめんちょ待って ずっと好きでした」
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君の肩そっと叩いて手を置いた 独りよがりの重き優しさ
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午後五時の『夕焼け小焼け』合わすごと カラスが一羽 茜空飛ぶ
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お薬が効けばすべてがまろやかになると信じることがスタート
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生活に 不要なものを 捨てたらば いつの間にやら 流し満貫
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手習い始め まるで目前が海だ 漕ぎ始めてやっとひろさがわかる
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朝の星/昼の逃げ水/夜の雨/かかとに噛み付く過去の亡霊
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「目が悪い」そう理由ワケつけて縮めたい 三席前の君への距離
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霧散する言葉も短歌うたならきみに響く気がして 祈るように詠んだ
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