季語が無い 分かっているが 季語がない 上手くいっても ただ季語が無い
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風鈴やミンミンゼミに責付せつかされ「楽しいことをしなきゃ」と思う
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ただ君の 憂きし瞳に 案じては 君への思い 見つけて隠す
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とおざかる夏にわかれをいうまえに冷やし中華にあいにいきたい
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漆黒のスーツでキメてお食事ね 三ツ星じゃなく朝のゴミ置き場/カラス被害
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‪ダメですよ‬すぐにサインを‬欲しがって‬ 俺を叱って‬‪良い顔する母‬
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家にきた元ライダーの俳優が 悪もんの父をずっと褒めてる
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日常の小さな笑い掬い取る そんなことしか救いがなかった
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夏が行くなお咲き残るあじさいの葉裏に揺れる蝉の抜け殻
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敬礼を受けて背中が引き締まりダラリ姿勢もピン!と伸びゆく/入院時
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ショッカーの同窓会の写真見て 誰が誰だか言い当てる父
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甘噛みで甘えて来たる愛猫の背中擦ればうぶ毛風に舞う
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愛猫の一心不乱に毛繕いそんな仕草がやけに愛おしい
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孫が来て葡萄頬張る笑顔見て来季の出来に想いを馳せる
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ピンク色に染まった空は夕焼けのようでもあるが朝六時半/入院時
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起床前 白む空にはシリウスと下弦の月が輝いており/入院時
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称賛を欲しがる世界 から自動生成されたハートのおばけ
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中庭にハイビスカスが咲き誇り強い香りが鼻をくすぐる/入院時
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逃げ回る恥ずかしがりの血管にあたふたとするベテランナース/入院時
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風呂終えて待ちかまえてる血液検査ウキウキで針刺すナース/入院時
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ご機嫌に口ずさむ歌 途中から歌詞が分からずふんふんふんに
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一つずつ静かに落ちてこの夏の思い出刻む線香花火
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父親がショッカーだったと聞かされて 恥ずかしいやら誇らしいやら
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風運ぶ 青さが少し薄れゆく  ホットコーヒー 夏に句点を。
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眠る為ユーチューブで聞く田舎の夜カエルと虫の音懐かし故郷
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雨おほきモンスーン・アジアの日本はやがて瑞穂の国と呼ばれき
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汗だくで熱湯湯煎あたふたと混ぜながら入れるコックは神だわ
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眠れぬ夜オランデーズの混ぜ方が納得せずに深夜にキッチン
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夢ならば綺麗な夢を見ていたい 色即是空 空即是色
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だだっ広いコンビニの駐車場で 無知ゆえの全能感
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