色んな顔知ってるはずだがそのうちに遺影の顔しか浮かばなくなる(遺影は大事!)
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風青し 朝日の沼に そよぐ花 しづかにしづかに 紫陽花アジサイ揺れて
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まどろみを とかしてくれと 1杯の コーヒー飲み干す 朝のひととき
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困難を 数多乗り越え 父がいる 病乗り越え 旨いもの食べよう!
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大切なあなたを送った去年とは違ってみえる七月七日
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三人のバランス砕くこの鼓動もう止まらない終末時計
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その昔釣瓶つるべで汲みし風呂の水 いま自動が知らせる湯の加減
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小学生みな日傘さし登校す やむなきことか昭和は遠く
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幸せは受け取っていいいくらでもなぜ許せない私が私に
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軒先で靴に当たる雨の音を愛しむように泣いていられたら
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片想いの裂け目に薄めたカルピスを注ぐくらいのほんのりと恋
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No more rules , rougeにルーズの伝言 意味なく競って馬鹿みたい
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なめらかな人生の中の曲線をあなたに見てる今日こそは晴れ
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道端に花を見つけてうた詠めば目立たぬ花もいのちをうたう
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ぴんぴんの冷たい水を飲み込んで自分の臓器の場所かたち知る
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辺境に向かう電車は満員でどこへ隠れた降りた人間
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生活のレールの上を進むなら先に教えて揺れへの注意
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真夏日といわれた朝の陽の色は妙にやさしいイエローフィルム
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心身を休める場所は何処にある生きてる時は入れない箱
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教養が 死語になりゆく 我が国よ 初夏の憂いは 今続きたる
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目が覚めて首の後ろに刺すプラグを見失ってる どっちが夢だ?
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リハジムでティップトゥができるなりほらほらみてね千鳥のおどり
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見たままを信じていたころ青空は 今ほど見ずにただそこにいた
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パソコンのスイッチを切り ため息を一つだけして 今日を終える夜
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ごほうびに待っててくれたか暗闇の 光散らばる蛍は乱舞
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母の咳 ふすま 通して届きおり 九十六の不安を思ふ
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いい香り 美味しそうだね 朝ごはん 二人で食べる 幸せの時
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幸せになりたい時は窓を開け 風と光を吸い込んでみる
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ナースらは「お爺ちゃん先生」と陰で呼ぶ。そを聞くはまだ七十六歳しちじふろくなり
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木々に落ち青葉を揺らす梅雨入らば直ぐ来る夏の猛暑憂いぬ
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