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スーパーの見切り品棚チェックして面白き材さがすは楽し
16
見切り棚からみ大根百円で ぬかに漬けたらからみ凄まり
16
冷蔵庫半年ついに手付かずの 冷やし中華が気になっている
10
目を開き枕元には体温計 そこにいるべき君は今どこ
6
思考、感情、「私」らしさを詰め込んで でも全部消してただ箱になる
7
春や来い、眠気誘いし冬晴れの今日は旧暦大晦日にて
16
我こそが主人公だと生きてきた だからかエンドロールが短い
9
誰もいない荒野に咲いた一輪の花が全長九〇メートル
6
ぶつかって悔しくって滲む視界でもそうやって私強くなる
10
ポトフだけど 豆腐入れちゃろ 和風だし 温奴なぞを食べたい気分
20
風寒く 遠い
彼
(
か
)
の夏 彼の娘 消えず沈まず 彷徨う記憶
15
恋人の家のベランダにもみじが一枚 洗濯物を畳む
6
気が急いて仕損じ修正繰り返すタイパは乱れさらに気は急く
14
かーてんにくるまり ちま猫 ねんねする さむくなってきた おみみがひえちゃう
14
孫からの初めて手紙届きおり葉書を買いに冬晴れを行く
20
暗号の様な字で書く紹介状 受け取る医者は
解読
(
よ
)
めるんだろうか…
27
寂寞に地平線までおほはれてサナトリウムのくれてゆく夏
10
憂鬱と爽やかな日の繰り返しこれが普通の暮らしのリズム
17
繰返す 韋編三絶 道を征く 挑み結ぶは 或る日の想い
8
かさならぬ音に気づいて石畳なき
途
(
みち
)
こそが子らの遊び場
5
吾に声 掛けし笑顔の 看護師は 「十五の春」の 面影残せり
12
それを見て かわいそうだと思うなら 私たちは一緒になるべきだ
7
「畳だと一杯ひっかけたくなるな」隣の席の爺がつぶやく
10
背比べ いつの間にやら 追いつかれ 父の威厳はもう無きものよ
18
コタツ点け 足先触れた 柔らかさ 我の牙城と 鎮座する猫
18
ヤフー天気 ひっそり雪マークがつきて 和風ポトフを いそいそ煮込む
18
ユウレイグモ どこからともなく出没 いつからいるんですか君は
5
憧れのオオミズアオ 気品ある大判の前翅肉厚の胴
6
ホシハジロ ウミネコ オオバン 烏合の衆 赤で統一アクセント
7
頭にはパワハラことば浮かべどもぐっとこらえて冷静に指示
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