ようやっと識別できるようになる竹内涼真と松坂桃李
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少しでも母が見えぬと泣き叫ぶ 君の眼と声たまに重くて
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いつまでも 続くことなき 人生を 悔いなきように 生き切られたら
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我が推しの 推しも我が推し 気がつけば 推しが好きトーマス グッズをポチり
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空と海どちらのブルーも美しく私のブルーな気持ちを包んだ
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身長差 高いヒールで カバーする 気付かぬ君の 鈍感たるや
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救いのある悲劇 それは幸せだね 君は笑う
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東3場 親のトップで勝ち逃げが  逆転サヨナラ数え役満
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坂道を ずんずん登り 最果てへ 達成感が 身体を襲う
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晴れた日に サイクリングに 出かければ 良き青空が 待っていました
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うたかたに傾向と対策要らぬなり 点及ばずも日々の楽しき
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塩鮭も冬はこんがり焼けるまで大根おろして洗い物まで
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わがままで 面倒くさい人なんだ わかっているなら放っておいて
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泣きながら留守電入れてきたくせに行くとケロリの末恐ろしき
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右足から履くと決めてた靴下さえ左からにしたくなる今日
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短歌より単価が先に出ることを初々しいと思えるのかな
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待たせたね いま感性を磨くからあなたの横顔のぞき込むため
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君の手がバターを溶かす、ついででいい、あまった温度でとろけてみたい
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沈んだら海底ダンジョンを見つけて秘宝が手に入るならいいかな
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ぬるま湯にへその上まで浸るとき小温室の花でありたい
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『将来の夢はひとつもありません』四百字のマス目に詰め込む
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縁側で黒猫抱いて寝転んだ 日が暖かい瞼も重い
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人々が 毛嫌う夏の 暑ささえ 君のものだね 西に涼風すずかぜ
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夢をみる 頃はすぎても 馳せている 春を彩る 花の便りを
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紅梅の花一輪いつの間に 霜ふる朝にほほあからめて
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ログを読み自選歌集を編む深夜恩師と集う酒の肴に
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ねこたちを 入れぬ部屋のドア開けるたび ふたりそろって 駆けてくるなり
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ロキソニン 効かなかった日があったなと 思えば単に飲みそこねてた
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痛いほど冷たい冬に一人いる 能登の海にも春よこいこい
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気楽さと面倒くささの間にて 家族と言う名の水槽漂う
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