浮気とかみんなしてるよ知ってるよ認めたうえで愛をやめない
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「下の名で呼べば許すと思うなよ」きみがにこにこぶつかってくる
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愛を告ぐ エゴだとしても不純でも 今ここにもう君はいないから
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あなたがね幸せならばそれだけで十分なんて、所詮フィクション
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首絞めて死ぬ気もないのに息止めて今だけ自分じゃ無ければいいのに
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耳を打つ 俺宛のような音楽で 白線内にとどまった朝
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うなだれる 駅のホームの若人へ ブルーハーツを音漏れさせる
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本当に消化したいこと溜まりゆく 吐き出すこともできないままで
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気づいたら白骨死体になっていたこれじゃあ貴方に好きとも言えない
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向日葵の朝礼なるやすくっと立ち太陽仰ぐみないっせいに
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流麗な流砂にひそむ龍神に竜騎兵らよ榴弾を撃て
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人目もるむらさきの花閉づべきを 袖ふる人ぞなにごころなき
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白球はくきうに一撃あたふ渾身こんしんの 男児は駆くる青雲あをくものもと
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もう君は彼岸の浜に腰掛けて星を見ているところだろうか
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愛されているとはっきり判るような愛を欲した初夏の思い出
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下の句で世界が反転するような歌をきたい 僕が描きたい
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想定外、いかに想定内として、捉えるか、想像力が、プロには不可欠
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マイナンバー、露呈された、アップダウン政治、なぜ考えない、どうしたらできるかを
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待ち合わせ 翔んであなたの待つ場所へ このどきどきは 夏のはじまり
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掴もうとしても指から抜け落ちる風の名前を追いかけている
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坂道を えっちらおっちら 登ってく 呼ばれた気がするのやしろにね
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天津風あまつかぜ 天香具山あめのかぐやま みねき 高天原たかまがはらより蜻蛉嶌あきつしま吹く
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浮かんでる短歌うたを覚えているうちに 入浴時間10分短縮
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彼が鬼「もーいいかい?」「もーいいよ!」 早く見つけて30年たつ
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帰宅時間、電車から見る夕陽の絵画、題名は、「明日も晴れるよ、お疲れ様!」
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甲子園 みんなの正義に殴られてどっちのファンかわからなくなる
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母といふ 生き物なれば 子にいつも 腹を満たしていて欲しきかな
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胸の内 溜まった反吐を押し込んで「そうだよね」という汚物を出す
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わかんないよくわかんないけどこの短歌わたしのためのような気がする
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君の実家いえ一度見たくて駅降りる 見てどうするの?夕日がささや
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