陥落という言葉のパワー 私はキミにそうなのかもしれない/藤井聡太八冠陥落
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三月みつきぶりに新聞投稿の載りたれば仏壇にそなへ写真に語る
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女装して下着をつける順番の 緻密さを知り感心をする
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友達があなたの記録抜き去って 胃薬を飲むそばの味わい
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ビニールの袋は10円紙はタダ エコとはきっとそんなものです
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覚えてね名前教えてあげたけど どこの誰だか覚えていない
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夢の中わたしのもとにかけてくる ベッドが跳ねる羊がデカい
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服の裾はねた汚泥の染みのよう しつこく残る君の言葉は
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腹痛いし全部ムカつくし死にたいし 超楽しいしパン美味しいし
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ぼくの左手で掴んだ白球は空より青い地球ほしより重い
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夏風邪 飲み終わったいろはすをぐしゃってして感じる実存
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入れ替わり戻れないまま20年。母に似てきた互いを見やる
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このハート 身体ボディも長い 付き合いで 替えがないのは 生き物だからか
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あり得ない体重計を飛び上がる漫画の仕草今なら分かる
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噛んだラムネの色はどこへゆくのか 君もいつかは砕けて溶けて
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明日あすきたる 短針長針 秒針が 重なりすでに 今日は昨日に
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いつか死んだ先にある世が真っ白な石と空だけあったら嬉しい
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死ぬことを考えるだけで救済となる それに自覚的なわたし
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形から作家文豪気取れども言葉浮わつく己の未熟
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家計簿が煩悩示す熱帯夜悟りの境地至りたき汗
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荒れる空、地球は熱に侵されてCO2にワクチンは無い
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あの夏に 逢えてよかったと いつかまた 思わせてくれ 紫陽花の花/過去作
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気がつくと爪が伸びてる 生きてるって感じがするね めんどうだけど
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傷ついて傷を背負って苦しんで それでも貴女は綺麗なんだよ
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もしいつか違った形で出逢えたら きっと笑って挨拶するよ
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本読まぬ書店の店主見つけたりせわし接客合点しかける
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一秒を 無限と錯覚する程に 貴方を待つこの時間は長い
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ほくほくのグラタンをひっくり返したときから身に付いた品性
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心地よき香を放ちつつ咲いている夜目にも白きハシドイの花
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いつかまた 知らない街で 然りげなく すれ違うように 君に会いたい
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