失くした、とうしなったんだと泣いたのに まだ失える想いがあるよ
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歌詞も見ず歌えるようになったけど あなたごときが忘れられない
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そよぐ風 雨粒ポツリと落ちた気が 夜半は涼しくなるのだろうか
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テレビの晩 遊んで欲しそな ねこふて寝 ごめんよ、ひとり遊びも飽きたね
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おめでとう。 通勤途中に涙でた 人生に咲く 花の園なれ
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また母に会えた少年こう言った 「ケーキは切れねど刑期は切れる」と
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花金は 転職せし友 定休日 たまに遊べる 張り合い出るね
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カタカナの並びし四台のキッチンカー炎天下には訪う人もなく
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届かない 夢見た舞台は あまりにも 高すぎる壁 張り付き登る
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愛求め 奔走するの 君のもと 追いかけさ迷う 迷子の大人
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正しさを 追い求めては 迷走す 正義は善になりきれないの
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サヨウナラ つぶやく君の 顔すらも 見れずに消えた 卒業の春
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一本の 指すら見えず 揺らめいて 酔って眠るよ 真夏の深夜
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酔いすらも プライドにより 制御する 甘えることの ない三十路の夏
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大輪の花火に代えて 打ち上げよ 爆弾たまはいらんよ 世界中みんなで見上げて
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夏に見る 輝き刹那 水しぶき ティーンエイジャーの 幻想生きる
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一日が長かった頃 幹で鳴く蝉を見上げるうなじは日焼け
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新宿のブックファースト左から右に見てくといい出会い ほら
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遠いようで 近い永遠は 君寄り添い 僕を遠ざけ 百年がすぎる
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夏が来る 打ち上げ花火 光る度々 君の浴衣を つい見てしまう
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学生は通学勉強部活動恋愛買い食いすべてその日に
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がんばってもがんばってもただ仕事量増やされるだけで    どうでもいいや
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ため息をつくと幸せ逃げるよと 月がそうっと教えてくれた
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怒鳴る客 雑誌読んでた室長が出番ですかと熊のうごきで
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帰り道 条件反射で蹴散らした 羽虫はきっと 昔の兄だ
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これ以上誰にも逝ってほしくない 川には誰も入ってほしくない
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元妻が 猫見に来てと 電話する 別れ無ければ 良かったのでは
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妻からの 鋭い指摘に 頷きし 久しぶりにか 素直に慣れた
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帰宅した子らをわちゃわちゃ迎え入れスリッパ片方行方不明に
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侵攻の頻度しんどい金曜日じっと辛抱凛と進行
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