嘘はヤだ、嘘はヤだけど僕だって「あなた」とわらううたをよみたい
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癒し方分からないままぎゅうぎゅうと痛む心に千羽鶴折る
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大丈夫。ダイヤモンドもにんげんも焼けば燃えるよ雲になれるよ。
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ムカデなら何とか殺しておいたから、 お願いすぐに帰ってきて
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等分に切れぬビッチがメンチ切る少食もいる気のいいteenやつら
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「世の中で一位の菓子」と婆様はバタアクリヰムだけ知る少女
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捨てられた空き瓶 西日 在来線 人は生きるべくして生きている
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善良で 無垢な人らの やさしさで かろうじて走る 世界システム
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バスの中誰もいないが僕ひとりスマートフォンと睨めっこして
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夕暮れに音もなく剥く意味もなく指の逆剥けしのばせている
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真夜中に赤信号を律儀にも止まる車が愛おしきかな
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物語とは命日を生きると云うことたましひを手にとりあゆむのみ
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白線の上を歩くの邪魔しないで  踏み外したら死んじゃうんだから
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君こそが 王子様だと 思うけど 「ノートルダムの鐘」 で泣くひと
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じくじくと疼くところの輪郭が乱れて外の世界と混ざり合う
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ゆうぐれのこの星でぼくは生まれたの。いつも誰かの口笛がしてる。
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とびきりの朝をください。青空に鈴の音がする朝をください。
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まっ白い冬を齧るとひろがったあのぬくもりのやさしい悲しみ
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外食か、家で食べるか、回すものそれが違って誉められる世間
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海のどこかで揺れている薔薇の花びらのようなあなたを想うよ
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国際ペンギン連合日本支部副支部長が羽をパタパタ
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「良いお年を」言って別れたきりの君いま何してる?いま何食べてる?
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渡る人がみんな川沿いを散歩してる犬を見下ろしている橋
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健やかな重みありてかひしひしと空にひつぱられて梅咲けり
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眩しさで見逃していた目の前の開かれた扉を影で知る
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あしあとを残さなくても捕まえてくれるきみはかしこい死神
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年一度不二家に行くの楽しみで一口かじりペロリあの顔
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一枚とまた一枚と剥がれても芯なく小さくモラ男:永沢
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富山湾 喜見の城は波遠く振りさけみれば初夏の立山
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数百の鳥目は肉が見えるのか眠らず夜なか廃鶏職場
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