ひんやりと電車の音が突き刺さる 僕はまだ息を止められない
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ふわふわでほんわかしててすべすべですうすうしながらしゅわしゅわなきみ
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魂を 自らの手で 研磨して 濡れて輝く 悲しきダイヤ
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あまりにも まぶしくひかり つぶれた目 故に呼ばれる “恋は盲目”
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本当の自分ではないはずなのににせの自分を脱げなくなった
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偶然に会えるの期待し自転車で走る夕刻あの娘ん家
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沈黙が 風が通りすぎてゆく おそらくもっと、大事なものも
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一緒だとなんだか胸がいっぱいなんだ  チーズケーキ、ひと口ちょうだい
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カーストの てっぺんにいるやつらには そもそも下など見えてはいない
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短歌短歌詠めぬ鍛高なんだっけそういやどこに隠した酒は
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「つまり君、そういうやつだ」真似するのだいたい友達ルロイ神父と
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ピラミッドなかに描かれたガチョウ達卵はだれが温めるのか
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空色の 石を眺めて 僕はせめて 遠くの君の 無事を願うよ
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栞など 使わないなと思ってた 大人になるって すこしさみしい
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このスマホ もちろんロックはかけてある だがお前なら 開けるかもな
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図書館の返却期限を迎えても 読みきれない本、俺の無力さ
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閉ざされた 無垢な善意に 潰されて 押し花にすら なれない枯れ木
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生きよう、と 言ってくれても 最後まで 止血をしてはくれないくせに
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もうだめだ 逝こうと決めて その淵に 立つが光に呼び戻されて
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すっぴんで いていいですよ と許される場所など結局 ないのだろうが
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一昨日おとといの リモート講義の ボトムスは 高校時代の 短パンジャージ
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その棘は抜けない仕掛けがしてあるの  わたしの角が取れる頃まで
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機窓より大海原を潜水す鉛の体の翼を見つめ
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何だかね 心が病んでる 時の方が 歌に心が 込められたのに
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このごろの 僕の心は 落ち着いて 寝つきは良いし 夜も泣かない
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春うらら 非日常と 日常を 行ったり来たり プカプカしたい
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艶やかな白が袋帯ふくろおびを赤に夜さると踊るきみは化け猫
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おいニャンコもったいぶるな早く出せシュレディンガーの合格通知
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フワフワの 春めく風と コラボって 眩しいほどに ハッピーイエロー
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墓が無料!急いで死ね!とのスレを見て花束を2ダースぐらい買った
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