母恋しきタヌ猫 一年分くらい ニャオニャオいってる 夕方戻るよ
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これは長い、これは休みにじっくりと…結局減らない録画のリスト
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「パタパタ」と扇ぐ団扇うちわの風に乗せ「暑中御見舞い申し上げます」
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風物の連日連夜暑いのに道路に居ないからからミミズ
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ベランダで撮りし花火の写真きて ねこは今年もビビってたろう
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クーラーをつけるか迷う朝の九時蝉は騒ぐが家族留守だし
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不祥事の 必死に走りし 人なれど 何を目指して 走ったのかな
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広大な畑にポツポツ 麦稈ばっかんロール 十勝の夏を たんと吸い込め
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夏の夜はあかでも掬ぶ山の井の濁ればやがて澄める月影
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帰らねば 帰りたくない これまでも 幾度も我を 責める葛藤
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その時まで われら健やかに暮らすことが 母の望みと 互い励まし
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猛暑日が、毎年更新、数と気温、温暖化進む地球の危機的メッセージ
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孫の歯は 抜けて可愛ゆく 感ずるも 我と違いて すぐ生えるかな
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スターリン 我が家の悲劇 妻の自死 不信極まり 非情強めり
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気忙しくロマンチストになれなくて ただ浮世にぞ翻弄さるる
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しあわせをあきらめないで生きてゆくビールグラスもちゃんと冷やして
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感情が想定内をはみ出して気づいてしまう好きの領域
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放たれて月に遠吠えするようなクレーンたちの工場夜景
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「学校に兄は行くの?」と訝しみ保育所に行く夏の弟
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寝る前に古い日記を縦に読む「今日」という日を五年纏めて
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乾燥もあるかもしれぬ 熱帯夜 エアコンはやむなし せいぜいうがい
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いつのまにか はな・のど違和感 風邪気味か 終電移動のダメージ抜けない
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擦り切れた バスタオルでさえ 猫柄の品物ものはいとしく捨てられなくて
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うっすらと 明けゆく窓辺眺むると まだ人通りもなく まちは静寂
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じんせいは とつぜんせつだん されるので ぷろせすとちゅうでも 満ちていたい
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「友達」の音の形を確かめる 愛しているとバレないように
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一人では生きてゆけない ときだって気高さゆえに絶滅したの
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つぶやきが Xとなった ブラウザで アイディア否定 された気がした
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レトルトを温めながら空を見る世界が変わるそりゃすげーなと
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そら豆のかたちになれず死んだきみ 夏が来るたび思い出すんだ
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