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赤い糸 手繰り寄せたり光る君 糸は還って布になり 情熱強く炎立つ
6
わがうたにいまだ紋章なきことも恥ぢずこよひも豆腐が旨い
7
コーヒーが氷を壊す音をして解釈していく毎日である
7
寂しげな街の電話ボックスはあの日の二人を未だに匿う
8
親切の真ん中の君泣きじゃくり 高くなるディズニーの噴水 /「迷子」
12
公園の白き倉庫のらくがきは「オカマ星人市川参上」
4
ダサいのは服の在庫がない所為と思ってたけどまず身だしなみ
5
色盲の吾に赤きを教えたる友居て遂に秋を見つける
28
おけいはん お知らせメロディ
雅
(
みやび
)
なり むかしの和風の着メロ
思
(
おぼ
)
ゆる
11
宇治川や ひかる
川面
(
かわも
)
がうつくしき 夢浮橋 かくもあるかな
17
うたかたの 繋がり離る 人の世の 夢は
幻
(
まぼろ
)
し 時は
妖
(
あやか
)
し
15
躁になりアイデアだけは思い付き時間が無くて形に出来ず
7
来るはずの無い人からのLINE通知 来るはずないって分かってんのに
4
玄関を開けるといつも君は手に どうして虫を持っているのか
11
頬つたう 涙で夢から 冷める朝 亡き祖父に会う 姿元気で
12
流
(
なが
)
し髪ゆひして妹がつくりけむおさげ髪
美
(
は
)
しく朱牡丹の咲く
7
あかねさす
紫繻子
(
ぱあぷるさてん
)
にくるまりて王女の真似をす吾子、父は馬車
6
へいへいと時は過ぎぬるわが家に平安くづすごと郵便来ぬ
4
乳当てのすこし小さくなりぬてふ父には云はず母には云へり
5
吾子
(
あこ
)
ふたりいひつけ
守
(
も
)
りぬ室内で衣服たためり
平安
(
おだやか
)
な春
5
わが妻と
吾子
(
あこ
)
らがわれの健康を思ひやりして酒を呑ませず
7
さ
丹頬
(
につら
)
ふ
娘
(
をとめ
)
がまろき乳さらし乳当て干せるやをら春の日
6
ポケットに 冷えた指先 くぐらせて 温もり嬉し 明日は立冬
12
本日のお勝手仕事をやり終えてへたりと座るああやれやれだ
21
SNSこだましてゆく声たちよ 人それぞれのくらがりのうち
8
橋姫の霜を片敷く
狭筵
(
さむしろ
)
に
甚
(
いた
)
くな吹きそ宇治の川風
8
いつの間に冬は来ぬらむひとり
寝
(
ぬ
)
るわが衣手に霜ぞ置きにける
6
皿の上に小さなシミがあるんだがよくよく見ればそれは血だった
8
降り掛かる 淡き
紅葉
(
もみじ
)
に 秋時雨 山麓しずかに 色深まり
14
君の夢出てくる僕は僕じゃない僕に妬いてじたばたじたばた
4
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