エアマックスココから覗く指先に 銀をひと刷毛 あがりかまちで
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「死ななくて良かった」なんてそんなのは 耐えられた奴のただの戯れ言
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自室にて籠城戦を展開す 助けは来ないと知っているけど
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ひぐまをも倒すやしれぬ肩透かし 胸すく快児見よ翠富士
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刈り取った枝豆よりもうまいのか?冷凍枝豆ちょっと切ない
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いにしえの名大関の名を借りて 若武者登れ笑まず驕らず
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怪我負いて奈落に堕ちたあの男 還ってきたぞ行け若隆景
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暑き場所 肉ぶち当たる汗が飛ぶ 力士の咆哮すく手弱女たをやめ
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痛み耐え地位守らんと粘る意地 註文相撲を恥ずるな老兵
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一人でにグラス片手にとろとろと 溶けゆくものは君か心か
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炎天下 遠回りして 影を踏む 大人もみんな 行ったり来たり
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小兵らよ引け回り込め意表突け 弁慶倒す牛若の快
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ミニサイズパンケーキ 山と積みまして いちごサワーをプシュッとあける>休養
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枝豆や三寸飛んで口に入る 子規のこの句に麦酒や美味し
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竣工が切り取る 四角い青空の手触りを探す 一、二ヶ月
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傘の下で背伸びをした 果てのない恋は化石にもならない
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だれもみな はなしをきくひと 求めてる
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思い出はあればあるほどいいのかな、あの日の君が、埋もれないかな
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「老化かな」「いや老化でしょ」 飲み会は記憶払底宿酔いふつかよい付き
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仕方なくいつも目眩で生きている書類の山とか空ジョッキとか
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豆の香の木綿豆腐は堅くあれ もさり武骨な益荒男ますらをの味
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寛げる「実家の様な安心感」当たり前だよここは実家だ
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いつだってまちがえたのに気づくのはひとりになってしまった後だ
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やりかたをまちがえたとは思いたくなかったこれしか知らなかったの
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なんでもない今日この日でも見渡せば 誰かと私にとって記念日
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実家でも アパートの部屋でもなくて どこかとおくのおうちへかえる 
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にわか雨 洗濯物を しまいこむ 外出の折 傘咲く季節
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「遠回りをしてた人生だけど」ハーモニーにしてキミに贈るよ/合唱祭
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仕事場へ直送される電車内 わたしを誘う乗り換えの便
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段ボール・キャットタワーを堪能し ねこたちいそいそ所定の座椅子ばしょ
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