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支えられゆっくりゆっくり散歩する 懸命に生きる
犬
(
キミ
)
は励みだ
42
昼も夜もひたすら眠る
十六歳
(
(愛犬)
)
「散歩行くよ」とそっと抱き上げ
32
初々しききみが渡ると憧れるぼくが架けた七つのブリッジ
5
午後の癒やしアーモンドチョコレート 丸くてつやつやでコロコロ 転がって隣のデスクの下に消えた
4
天国の門で伝える言葉ありこの世ではもの云わずに生きてきたから
12
寂しさが刻印となり離脱せよぼくがはじめて悪を知った日
14
寝ても寝ても眠くなるのは
(
と
)
年齢
(
し
)
な のさそれが還暦すぎと言うもの
8
「お入んなさい、さあどうぞ」縄跳びに入るとそこは無限のTSUTAYA
7
「きらきらすればするほどかなしい世界もあるね」ときみはワイン揺らしつつ
9
冬枯れの景色に飽いた我の目にすいと飛び込む
磯鵯
(
ひよどり
)
の
蒼
(
あお
)
24
寝る時間増え いつ立てなくなるかと 我が愛犬の
齢
(
よわい
)
十六/ふた月後に十七歳を迎えます
U^.^U
21
漂白の無情感なる街ならば
潰
(
つい
)
える者よそは真理なり
7
ため息を吐かれ生きてくくらいならひとりで暮らす花を飾って
13
冬忍び寒の戻りの風に耐えふるるふるふる小さき花は
14
泣き喚き「僕も死ぬんだ」銃抱くいつかの君が立ちし証言台
5
原稿を手荒く掴むその指で彼に正しく触れられるのか
7
まばらな白髪 約5センチ 生きてる証拠 でも黒く塗りつぶす
6
どこまでもどこまでもと続く線路 晩夏の空に蟠る雲
4
寝たきりでもう要らないがそのままに椅子に敷かれた防水シート
9
処理をする横で見ていて終わったら待ってましたとなさる猫さん
16
時代てふ神の見いだすこともなくしづみてゆくか水底に砂
7
たんぽぽが 踏まれて轢かれて育つなら 僕ら今頃マングローブに
8
雪やみて枯葉押しのけ顔を出す春を告げんとクロッカス見ゆ
25
リポDの代わりに甘酒すすりたる お疲れの吾を ねこが様子見(おかあちゃん、だいじょぶ?)
21
生きづらさ 持てぞ知りぬる 凡作の 平素な「生」の 有難みやら
9
辛
(
かろ
)
うじて 心紡ぐが 時間切れ 残機失ひ
彷徨
(
さまや
)
う如く
7
待ち切れぬ信号の紅向う岸 君の背中はもう第三者
10
掻き回す 柘榴の残り香 思いつつ 回し回せよ メリゴーランド
6
初梅の 災刻まれ 折れけれど 近して遠かれ 花の都や
3
女々しいな 放った君の 親指に 咲かせる小さな アイロニーの葉
7
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