ふる雪も伊吹おろしも好きでした 冬にとむらい重ねるまでは
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口角で笑っていたねコロナ後もマスクは大事心がみえて
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運河沿い古い寿司屋が灯りだす秋の茜と同化している
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朧月‥ ほんに朧な つきかげよ(ほぼ見えぬ)スーパー「セーラー」ムーンと つい言い
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ボリュームを下げてください見上げれば溢れそうですスーパームーン
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家の庭赤い実ついたハゼランが堂々と咲くいつ生えたのか
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大丈夫可哀想なの今のこと全てのことは未来の居場所
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まばゆさに目を眇めてるふりをして秋の花火を心臓で聴く
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ああどうか伯母の報せで無き事を 八時の仏間 不意の父が香
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この気持ち喜怒哀楽のどれなのか分からないまま涙は流れ
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さつま芋 蒸して潰して 羊羹ようかんに 秋の味覚と 照りつける陽と
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英語ではスーパームーンというらしい竹取の姫今夜かぎりに
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避妊手術仔犬にさせてさまよって浮世絵春画美術館に会う
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夏場より少し丸みを帯びたのは月より私を見て欲しいから
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陸覆う黒きドームの天頂に 円き穴穿け覗くは誰か
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明日あすからはまたも不遇な宮仕え 光っているか?雲上の月
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選挙カー 幼児おさなご寝てなお自己主張 民意と乖離 此にあらわれん
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「愛」という言葉を辞書で引いてみた なんだそうか、そういうことか。
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草原をハイジのようにかけまわり「あはは、おほほ」と暮らしてみたい
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来月も気温下がらず秋は来ず 種蒔時期もだんだん後ろ
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特別な 予定が終わり そのあとの 一週間いっしゅうかんは ほぼ二倍速 にばいそく
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願わくばもしもピアノが弾けるなら 黄泉で奏でる西田敏行 は
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メロンパンの入った袋ふりまわす 嬉しくてついぶんぶんうふふ
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衣替え遅々と進まぬ神無月 箪笥の秋服 退屈そうに /29
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アイスだし うかんだいっしゅ ねっちゅうす このあき何本 とかしただろう
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わらってる 遺影えらんだ ちちとはは みるたびあんど ほほえみかえす
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ふりおろす棒に悲鳴をあげたのは犬であり そして内なる私/奇妙な仕事
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あの時に時間よ戻れ里心 だけど帰れず陽がまた東に
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知っている有名人が死んでいく ニュースがわかる歳のせつなさ
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おでんの具 入れるものにも地方色 食べて味わう日本の広さ
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