ムラついた狼男のその気持ち 全なる月見りゃ俺にも分かる
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尻のような満月のせいで心臓に狼宿る夏のあぜ道
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善悪のあいまいさこそ耐えきれず放棄する日を悪魔は狙う
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声殺し君がうなずく姿見て 満足したとシーツに沈む
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黄昏たそがれに手を振ってくる 目を細め尋ねたる声 それは「かれ
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日が沈み あなたがいないこの道に未練はないと 毒飲み干して
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ひぐらしが雲指差し叫ぶよう 秋刀魚さんまの形のあれは秋雲
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恋人がリアリストなのでわたくしは薔薇の花の花言葉教える
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集められ 切られ 生けられ 捨てられる かわいいかわいい この花の名は
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きみが語ることはなんでも楽しそう海の家で出るカツカレーとか
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溶け残る氷を噛んだ かき氷作るやつどこにしまったっけ?
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雨水を引っかけて去るタクシーに呪いあれ 今夜眠れなくなれ
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陸路閉じ まだらに消えた店先たなさきに ごめんなさいが佇んでいる
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知る道も知らない道も閉ざされて 抉る川辺はカフェオレのよう
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カーテンの裏側ちいさな目があって夢かと思ったら、夢だった
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小学生一人がいなくなったぶん わたしの体重減ればいいのに
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気がつくと もはや夕方 陽も暮れて 僕の気分も沈んでいくの
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洗濯機まわす晴れたる空の下窓開け放ち風涼やかに
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やる気ない ない ない 出ない 出てこない 「いいから起きな まずは座りな」
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凍らせた水を削ってかき氷 残して溶かしてまた凍らせる
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あかねさす あわく撫でゆく光あれ きみに触れたら気づいてしまう
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黄昏に鉄線一輪ひそとありくゆるむらさき闇にとけゆく
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曇り日の海を思ひてりし石ひすいの飾りを胸元に置く
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灰み帯ぶる青の広がる湾岸に白を貫く鴎の一声
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処女を取り戻すみたいな日常を あなたに出会って初めて知った
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🦄🦄🦄百万の兎🐰🐰💰🐰と見ゆる白波🌊🌊🌊の跳ぶ✈音💃🎵💃臨む🙄隠岐の島町🤘😎🤘
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南風 吹き荒れ舞い散る 雪の花 泡の花とも 混ざりて消える
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遠慮したレジの袋でできているみどりの星よあおい空気よ
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いろは唄口ずさみつつ歩きゆく いろはにほへと心はここに
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肺臓に染みるニコチンの方がさ 愛よりよっぽど信頼できる
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