無筆
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失敗作

人間になるため私を売ったのに人生までも売り飛ばしてた
4
旅館にて酒をチビチビ　これさえも仕事な事を忘れるように
6
あの光の粒のひとつにならなきゃとライトをつける　雨はやまない
8
使いやすく便利になって新登場　端から僕は僕じゃなかった
6
人間の形の容器に満たされた虚空　世界はひどく透明
10
美しい月がのぼるよ美しくみえる眼玉で生まれたかった
10
雨の音　終電の音　夜を穿つ　最果ての部屋にブルーノート
10
立ち込めるディープブルーにさえ染まれずに　夜の入り口はいつも寂しい
9
プログレが前衛的でなくなってどれくらいだろう　交うポリリズム
6
夜の街の哲学者と飲み歩いた日　新たな贈与の輪の中に入る
7
見ず知らずの美男美女に奢りまくられ　生きている事はたまに楽しい
8
あなたの事を好きになる人がいて僕は百年孤独に喘ぐ
10
死の駅で終電を待つ 　ゴキブリとガキのイチャつく構内にて
6
流石にもう“愚民”のせいにしちゃダメだ　僕らの負けは僕らの弱さ
5
歌を世に初めて出してみたものの此処にも世間が潜んでいたか
12
マトモな人間になる可能性がまだたっぷりと残ってた頃
4
気に入った歌にはイイネが少ない件　あ、世渡りってこういう事か💡
5
短冊に「早めに死にたい」と書きかけてやめた　しばらく生きるのだろう
8
愛じゃない　イカしたクルマが欲しいだけ　人を愛せる器じゃなかった
6
恋バナが多くなる日だイヤになる　明日も休みだニンニク食べよ
5
僕もいつか老害と呼ばれるのだろう　分断は君も等しく殺す
5
いい日だぜ充実してるぜ飲むんだぜ　オシャレな食べ物を食べました
8
猫シャンに換気扇設置終わらせてお疲れ外食　悔いなき休日
9
人種　家族　国境　国家…etc 　全てファンタジー　無垢なこだわり
4
自己憐憫に塗れた歌を詠います　憐れむ人は僕だけだから
2
秀でたる奴隷は民主制を厭い強き空語と独裁とを乞ふ
6
遠かりし十三段目の可能世界　血に飢えた嗤笑　鳴け、鵲よ
3
Camera obscura　深き夜の愉しみ　排気音　遠吠え　波の音
5
流れてく灯りが疲れた僕をなでる　弛緩する身体、深夜のドライブ
8
疎外感。僕は悪で非力な神。 不快害虫。曰く、「不可解」。
6