秋めいた風?勘違いだったかも 信じられない 貴方みたいよ
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日暮れきて月飾るため夜がくる舌突きだせば風に切られて
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すき焼きの 日には決まって 母は言う 卵はひとり ひとつまでよと
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星空のひかり遮る東京は明るく夜に逆らっている
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今朝何かあったと分かる先生の目は見ないように悪戯をする
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前略に消えた記述うちゅうを見た者はいない手紙はただ閉じられて
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ビニール傘と海月はよく似ている たとえば脳がないところとか
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家族なら サヨナラ言わず 別れよう いってらっしゃい また会えるから
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抑圧の 元で暮らした 20年 最後に一つ 引っくり返せ
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権力を 持てば自然に 尊大に なりて弱者を 虐めるように
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生き方が 違えば人も 様々で 冷遇される それも人生
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自尊心 高く生きるも 高慢に なりて周りを 蔑むように
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成功を 自画自賛する 社長あり 毎月同じ プレゼンテーション
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植物が 朽ちては枯れて 行くように 人も過ぎ行く 季節と共に
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年取れば 醜くなりて 人前に 出るのはかなり 憚れるもの
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くたびれた 顔を眺めて 大あくび 年はとりたく ないものだけど
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さよならは 出会いの機会 新しき 人と知り合い 期待と希望
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今宵また眠れない夜がきて解かすグラスの氷パチンとはじいて
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晩秋のキノコは きな臭い紫シメジ 換気口の隅で干からびてた
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透きとおる青空それはスライドし雨アスファルト黒く染む 雨
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食わずには生きてゆけない、いつであれ しょっぱい飯も 苦いあの実も
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どうしようもないんだ呼吸が浅くて 朝日をじっと待つしかなくて
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どの街も夜景だけなら美しく見えるだろうねそれだけのこと
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風みたい自然で綺麗な優しさを持ってるあの子に憧れている
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なにを見てなにをしてても足りてない気がするそれはそも己のせい
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二時間もあればわたしもエイリアン スクリーン越しの宇宙へ還る
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きみじゃなく嫌いなやつに乱されるそんな神経落としてしまえ
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早生の蜜柑の皮を破って香り満つ 今から私は生まれ変わって
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シナモンの香りをまとう赤い鳥 ぶどう畑の夕陽に消えた
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だいじょうぶ だいじょうぶよ、と 言ってやる そのためだけに 僕は歩ける
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