軒先に十本余り吊るされる大根の白  夕焼け小焼け
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佛頭焚かれ やかれもせずにをのをのがとらはるるは上手ならずや
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まこと亡びとももふ歌たらざりしいきのこりとはわがことならば
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母おらぬ父と二人の休日は5つの息子肩で息する
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山の端へけぬるかたへへ花霞たつけふをかぎりのいのちならまし
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声の細部に感情と生命集い 虹色のドレミファソラシ
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さればいにしへの戀はらからの今際の面散る昨日いきてしか
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うたごころはや死にしかば現實の實ももたざるはなごろもかな
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冬の海足をさらすに消ゆる身よ あらまほしきは君ならなくに
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生き方を 変えた言葉も ここにある マンガも多き 僕の本棚
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二連敗 と四連勝 そして今日 二十六年 ぶり日本一
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元カレに新しいカレとカノジョができたのと泣く女に微笑む
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足下あしもとに 幸せありて 気が付かず 空の上から いつか眺むる
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諦めぬ事を学びし横浜の下剋上嬉し美酒に酔う夜
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流氷の上に暮らして 冷たくて あたたかい海へひとり ながれ
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ひさかたの湯船がうれし秋なれば三十一みそひとひねり長湯とならむ
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ダイエーや西武の優勝懐かしとセール目当ての母が言ってた
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もみじつた黄ばむ頃と云うけれど今年の秋のあしは遅くて
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俺も弟も女房家族で手いっぱい いやそれはうそ眠りたいだけ
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母さんよ娘を産めばよかったな 娘ならば優しかろうに
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机上には、昨夜の雫が 寝転んでいる。 そこは私が 予約してた席…。
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とりあえず太極拳で元気なる 母は八十七で団地で一人
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母の遺体ホルマリンの風呂に浮く 見たくないぞ見たくないぞ
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着飾るは、自虐が伴う。それがピアス。 みぞれ取り出し、暫し慰む。
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何も無い誰もいなくていいじゃないかつて例なき 生築くのよ
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泣きながらみそ汁作ったから偉い おまえは絶対ゆるしてやらない
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こっそりと公衆電話で待ち合わせ約束をした初恋記念日
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お化粧にもはや興味はないけれど麻呂眉だけは避けねばならぬ
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ちょう字路をTティー字路といい、Xエックスをツイッターという そういう人間
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『下手な嘘は聞きたくないやさしい嘘はもっと嫌』と泣く嘘つき
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