パリだと違うと君が言った雲は先月の窓辺で見た雲
4
「臨休が多い」の苦情に頭下(さ)ぐ 病身削る院長(ボス)を思えば
19
「悲しみ」はいつも知らない顔をして急に訪ねてくる奴なんだ
9
モフモフ(ねこさま)は 春夏秋冬 変わらずに 癒してくれる 稀有な存在
16
捨てられず 場所取るばかりの要らぬ恋 空き缶みたい、踏み潰してよ
6
俗物が歳をとりたり恥もせず餓鬼らに叩かる河原のすすき
3
やすらかにこころはなぎて波まから深きそこひにしづみ安眠
8
卯月半(なか) 行きつ戻りつ 春の来る 昼は夏日に 吹く風温(ぬる)く
27
折り句「さくらもち」/さ(さ)くら舞ひ 崩(く)ゆる身ぬちの 羅(ら)針盤 戻(も)らぬ春の 地(ち)図を樹の下に
12
寿命の残量を小分けにして 好きな人達に譲れたらいいのにな
7
落陽(らくよう)や 時の流れは 烏兎匆々(うとそうそう) 君と逢えないまま 桜散り
16
好きになる努力をすれば振り向くの?好きじやないですゴルフの女神
3
酒断ちは 酔って怒りを忘れずに 己突き刺し 嗤わぬためよ
8
自己防衛本能はたらきまたゴルフきらいになりさう空は快晴
5
酒抜ける合法基準はマイルールそのくせゴルフのルールは遵守
6
向いてない平安時代に生きてたら歌会こそが社交と寝言
5
衝撃の入れた気合が空回り他県へ向かうジャンクションにて
4
海外で ツ と シ は笑顔の記号だと 知ってから見る ツツジ にっこり
53
きゃあ毛虫😱 女子には強い味方有り その名は日傘 殿方も是非
12
空白の鋳型に溶けた見たことのない色形止まった時計
5
桜去り主役不在の街路樹に 颯爽あらわるハナミズキ嬢
18
鬱蒼と葉桜覆うあの道は 毛虫が落ちる予感でゾワリ
10
冬背広 重く感じた午後四時の 陽射しを受けて歩幅せばまり
12
さすが母 娘の好みを熟知して レモンタルトなど(カルディの菓子)送って寄越す
14
「クラシエの葛根湯の顆粒の30」(ください) 薬局でいとなめらかに注文(言ひ)
13
ふりしきる桜の花を避けながらつま先だけは夏にはみ出る
10
散り行くも格子の下で薄化粧流行りの風にまだ舞っている /桜と遊女
7
適当な駅で降りただただ歩く こんな人間にもできること
9
やらかしたー!で済ませれるほど人生が楽に運んで良かったですね
4
良い人にすごい人になりたかったね 全ての理想が過去形となって
4