イラついているときは何してもダメ!ウィスキー飲んでシコって寝てろ
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薄暮れにひとりぼっちも儘ならずだあれもいないぼっちの僕が
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暮れてゆく大きな太陽西の空じゅっと音する昔ばなしよ
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今朝買った205円の砂糖水俺の体を癒してくれた
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花柄の布団カバーの野にダイブしてまだ遠い春にまどろむ
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電車内、路上、仕事場、繁華街 君が滅ぼすための東京
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義母様かあさまを、馬鹿にするな!」とシンデレラ 元気に育ってくれてよかった
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空の旅秋の鰯雲がゆくその雲影に我は憩いて
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きみ宛の送信ボタン押す度に身投げするかのような気分だ
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青らんで秋の陽は差し、あれも、これも、ああもう在るってことにしとこう
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コスモスと柿とススキと鰯雲秋揃えの夕日去年も同じ
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消し忘れた電気に帰ってきて気付くようなあの頃約束した日
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金木犀香りを嗅ぐと涙出て秋が巡って来たのだとと知る
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山上の祠見下ろす川のに生命の群れ風の呼ぶ声
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大鷲の滑空 首が落ちるみたいにきみが目を閉じて夜だね
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醒めたなら砂漠 死よりも失って淡く掴んだ砂のさらさら
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はやあしで自転車を漕ぐどこまでも行き着く未来きみに幸あれ
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秋声の登山の一言「やくやった」さざ波のごとく鼓動が響く
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カーテンを引くように目を閉じたとて中の自分が見えてくるだけ
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キリストの像を一瞥して君は痩せてて喧嘩が弱そうと言う
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道端で正しい煙草の吸い方の先生をする君は十八
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雑草という名の草はなく夕顔の鉢で共に花咲く
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紙上では整列している文字たちが脳の隙間を這いずり回る
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焦がれても 抱き締めてなどもらえない 罪の意識に燃える火柱
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美しい人だと見蕩れ 立ち竦む間に夜空へ消えていった
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朱と青の空のトーンが重なって滲む地平の長さは無理数
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いきたいを生きたいというヒトに会いたくない こちとらいつでも逝きたいもんで
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「かけがえのないいのち」なんてよく言うぜ 人身事故の知らせに舌打ち
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失敗も成功すらも馬鹿馬鹿しい 君に届かぬならなにもかも
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大輪のダリアが見下ろすチビ助の私はいつでもちんちくりんだ
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