お別れも まとめてくれば そんなもの 平気になるさ 仕方ないもの
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一家族様二パックまででも遠慮してつい一パックだけ牛乳買っちゃう
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321」年越しジャンプ跳ばないで 君と2人でここに残りたい
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夕食の食材おせちご馳走に店頭ゆずりすみにひっそり
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大掃除年越しだものやらなくちゃやりたくないとせめぎ合いかな
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一年半悩みに悩んだスニーカー買うことにしたオニツカタイガー
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年の瀬は想い出浮かぶ白河の、夜船に乗りて夢のまにまに
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味噌汁を よそう君の手 愛しくて 思わずそっと 抱きしめてみる
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戦場に 泣く児の姿 映してをり 孫抱き寄せる 穏やかさも苦く
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凍りつく 朝の陽にふと 見上げれば 青く大きな 空に包まれ
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手作りのクリスマスクッキー食べきって ちょっと調理に疲れた年の瀬
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東京を 一望32階の オフィスビル 今年の景色も これで見納め
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蟻ひとつころさぬひとのやさしさは 競う世のなか踏みつぶされて
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ふらふらにリズム追いかけリハビリで こころとからだおどるエアロビ
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何をかを 必死で隠す 様相で 深々と降る 黙々と降る
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朝十時 それまで届かぬ 日光を ありがたいと手 母は合わせる
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お腹から悲鳴のあがるもういいよ いたみのとれてベッドで歌詠む
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居間座る 平均年齢 七十九  三人の影静かなり
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種蒔きて芽の出ぬままに忘れおり土の下にて眠るたましひ
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8時間悔いなく使ったと言ってみたい仕事帰りの電車の中で
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年の瀬に 寝坊かました 今日の朝 疲れの極み 感じながらも
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過去なぞり未来を考え今を見る 私の謎を解くのは私
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年末の大掃除まだ始まらず せめて玄関飾る花買う
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雪が降り 静かに積もるそんな夜は 薪ストーブの音聞きあくび 
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この指が覚えているよ 雪の日の 繋いだ温度我を救いし
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ラーメンを 自分が食べるの平気だが 家族食べるの なぜかみじめに
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昼夜問はず ねこは全力甘えくる 母は眠くとも目尻が下がる
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青い枕 チビ猫が乗り寝ようとす おとうちゃんのにおいがするから
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年末の朝の仕入れトラック早き事目覚めては落ち発車でまた覚め
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光ってる 街並み、サ店 変わらないで クリームソーダ無視してビール
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