天仰ぎ矢印睨む帰路の果て きみは雨をねずみいろで塗る
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金色こんじきの大き葉揺らしプラタナス 青空そらの高みに届けとばかり
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背伸びして七味を振った牛丼を辛味に耐えつつ涙目で食う
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知ってるよ わたしはわたし 波の音に 削れて溶けて 海になっても
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こんなにも 大人になっても 抱き締めて 頭なでなで されたいのです
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病室の窓から見える公園に今日もピンクのボールが跳ねる
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朝食のパンを焼きつつ元日の晴れ渡る空私はひとり
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焼きたてのパンも良いけど炊きたてのご飯も良いね ハレの日の朝に
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文化の日 板切り抜いて ヤスリがけ 風は吹けども 汗が流れる
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チビ猫の おひげの先に枝毛ある チョッキンするかい かわいいからいっか
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イソフラボン 今日は冷えたる豆乳で 日が暮れてから あったかお茶など
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晩秋にそろそろ振られ旅支度 風の吹くまま寅やを後に
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生産性の呪いにかかった僕たちは犬と成り果てて夜毎、牙を研ぐ
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昔から知ってはいたがお尻に火付くまで何もやらぬな君は
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美術館の無料開放に喜ぶ、子供に連れられた親たち
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改札を越えた2人は眠らない。東京は多分、いま午前2時
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カーテンを閉めるたび街に響く風鈴の執念 もうすぐ冬
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終末はあっという間でほんのりとカモミールの香りがしたんだ
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物欲が止まらなくなる三連休いいってことよ自分にご褒美
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無印の緑のベストやはり買う!ユニクロTに合いそうだから
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ゆっくりと近付いてくるあの雲に2人で乗って遠くに行くの
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VRならば朝日は昇らない、永遠の夜でお待ちしています
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終焉の時が近づき母想う 夏の再会 も一度かみしめ
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ジーザスの血は葡萄酒で肉はパン 十二の部下とパン呑み楽し
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バァバなき あれたにわにも あきのはな 名も指せぬ子に その彩めぐみ
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とびきりの甘い感情あげるから私にはその永遠欲しい
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卵より先に、にわとりより先に、うまれて抱きしめあいたい(君と)
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管弦のとよもすホール脱けだせばしんとしづもる明きフォアイエ
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一線を越えたことなど気にもせず キミは飛び跳ねベッドの上を
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ひと月をワープしちゃったぼくもだよ急に冷え冷え吹く風見やり
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