ずっと会ってない君に同じライブに来てる人たちだけが似てる
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怒りは六秒待てば消えるから六秒以内に仕留めろ上司
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怠けとは存在したくないという神への祈り君は敬虔
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君の髪ふわりとゆれるオレンジが夕日みたいで少しさみしい
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それぞれが個体の内に分かたれて独りであれるという僥倖を
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肩並べ となり ことなり ひととなり なりやまぬ音この胸に聞く
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ラジオから流れる声の涼しさよ 眠れぬ夜の更けゆくばかり
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朝の陽は閃光となる紋白蝶ポニーテールの君が横切る
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月見えず雨の電話は雨が聴き 僕の弱音は誰に話さず
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十六夜いざよいの 傾く月を 止めてやる! 槍で突こうか 網を張ろうか
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あの人は 今日も休みか リモートか 話せぬようじゃ やる気も出ない
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胸を張れ 大きく息を 吸って見 吸ってみな 命が宿る 心が撥ねる
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少年は いつの間にやら 老人に 姿を変えて 時間は魔法
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種を植え 芽が出る度に 命湧く 勇気を貰い 生きてゆくんだ
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妄想と 心配ばかり してるうち 人生なんて もはや秒殺
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巷では コロナコロナと 言ううちに はや夏過ぎて コオロギが鳴く
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ああ君が 歩くのならば 走りましょ 肉体鍛え 命留まれ
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焦ったとて治るわけでもあるまいが。苛ついたとて治るわけでも。
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エッッッッッッッッッッッ!千早ぶる神絵師描くロボット娘
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 パタパタとたなばたの日のパソコンに祈りはなくて出口もなくて
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 みながひこほし・おりひめであることの新宿駅の退勤模様
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飴色の空間の中出迎える優しいセッション「ただいま」「おかえり」
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さいはてに立ちすくんだら聴かせてよ、きみが奏でる世界の終わり
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カーテンの隙間から見る三角形その真ん中に初めて見る人
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月光がこぼれて濡れるアスファルト秋の空気は雨待ちながら
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人の世に幸不幸あり名月はすべて見ている手出しはせずに
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暮れなずむうろこ雲支え曼珠沙華 鈴虫お前も紅く染まるか
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水割りと思って呷ったストレートの味にも似てる今日の別れは
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「孤独死」とまるで孤独でない生や死があるように言われましても
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失望と馬鹿げた味のニコチンを御身分の良い名月様へ
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