頓服よりナイトリカバーが強いのか ちょいとお高いだけのことはある
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叔父叔母も来れる元気もない親に焚かれる線香吾が絶やさず
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向こう岸 川花火の輪 揚がる夜 轟音遠く 過ぎていく夏
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いくさ知る父母ふぼの形見なるわが身 知る天命のよすがとぞせむ
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「こわいもん はんぶん目ぇつぶって逃げた」空襲の街 七歳ななとせの母
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地にかれ骸野むくろの駆けし七歳ななとせは 語りすくなく逝けるわが母
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今はただ友と舞いため 雲の峰 炎なき空 無窮の空へ
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遥けきはラジオの声と雲の峰 窓より見やる夏の日の父
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長年の仇敵は皆世を去りて邂逅偲ぶ盆の入りかな
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形而下へ 形而下へ 警策を与へむ 若蛇よ
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なんてこと 朝から嬉しい驚きだ オカエリオカエリ、と ねこ母オウム>きのぽ様お帰りなさい🥰
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「恋をすれば顔に出る」とは言うけれど君のその顔は違っててほしい
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待っていた貴女の短歌うたがまた戻る 今日は朝からめっちゃ幸せ/きのぽ様
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「墨色の卵」を皮蛋 「スリッパロブスター」を草履海老 と解したが如何
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集まった十三回忌 親戚の家族構成がらりと変わり
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髪を切り生き方変えると言う彼女 颯爽さっそうとして美しくある
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バラ好きはバラに刺されず刺されてもバラ好きだから痛く感じず
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揺さぶられ倒れし墓を撫でる人 ニュースに映る被災地の盆
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農業は人口増やして村となし富のあらそひや戦も起こしき
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笹舟で川の流れのままにふとさおさすことのかなめに気づく
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闇を裂く線香花火の槍の花しゃがんだ子らの願いが煌めく
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徹夜して ヤニに烟った舌の上 いちごミルクは 余りに甘い
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ふるさとの暑き日差しに影法師追うべく走る過去思い出す
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盆の帰省ここが故郷と知らせるは景色にあらず聞こえる方言
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禁断のショートカットにしてみたの でっかい顔が宇宙にリンク
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帰省の日ふるさと慕う我ゆえに買う駅弁は地元名産
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ふるさとも暑さ変わらず山隔つ都会と田舎空繋がって
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ともだちの父親が撮るポラロイド 浮き出る写真写ってない俺
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手折られたオリエンタルユリのごとし を伏せる君、美しきかな
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同窓の結婚ラッシュに焦っても就労ビザでは手に入らない
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