海行きの散歩力尽き河川敷ベンチから望む現実リアルの油絵
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花粉かな笑  潤んだあなたと金木犀もう切ないとか言わせない
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若者に影響ドラマ「金八」は傷ついた人への思いから
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真夜中に短歌うたえる元気あるからさ 明日のことは考えないよ
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投手道究めてダルの金字塔とりあえずだと笑みがこぼれた
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核実験のまたも抗議の座り込みバイデン政権下で3回目
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長きこと病も傷も癒えぬまま 今宵もどうにか薬を肚へ
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寝つけない夜もたまにはあるけれど スヤスヤねむる ねこの体温
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生活色共に過ごすと愛おしく時の彩度を色濃くさせる
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孤独とは正反対の素敵さが僕の孤独を怖くさせる
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真夜中に 空を見上げる 二人きり 夢か現か 分からなくても
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虚実糢糊、玉石混淆無秩序な 電子の宇宙で君を見付けた /「いいね」
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同じもの欲しがっているわがままに生きるわたしの息を止めて
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暑くても毛布潜って目をつぶる息をすること悪いみたいに
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せきららな私の骨にがたがきて震えることも出来ず崩れて
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ラズベリーで思うような曖昧さ 味も色も知らずにごめんね
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預けてるからだが布団に溶けていく 返してほしい言葉もなしに
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普通そう普通に話すそんなことできたことが珍しいことだったんだ!!
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消しゴムで消えるのならば良いですね油性ペンなら分かってくれるか
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てらてらと揺れるプリンに聞かれてる『何が不安で?』こっちが聞きたい
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投稿の写真テレビにアップされキツネ長々寝そべっている
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静けさを感じたことがありません 嵐の前にひとりきりでも
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眠たさという大いなる恩寵を破裂しそうなくらいに吸い込む
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向き合った君にヒヤリとしてしまう 涙みたいなヘッドライトが
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ああ君を想って眠った夜にさえ 悪夢はきたる脳をおかしに
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ワッと泣けるよなビートは単純で大の大人が朝まで騒ぐ
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揺れながら通学電車でキミが読む星新一のチョイスに惚れた
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センサーの壊れた隣家の電灯が 窓越しに光る明滅の嵐
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何気なくひっくり返した石の下みるもんじゃないね見るもんじゃないよ
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「その時」が来ることをひたすら思い何にもせずに寝転んでいる
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