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ひたひたと近づく終わり、晩年の。あと何を得て何をか忘れん。
7
腕あずけ見ないようにと目を逸らす 早くすませて採血の姫
16
風邪ぎみの詰まった鼻をこじあける 昨日作った辛めのカレー
7
その愛を百合と見立てるな人間だ 記号だらけの社会が憎い
7
この日頃夏日が続き夕陰に荒草刈れば汗しとどなる
12
ストレスで 産み堕とされた黒いモノ おまえも俺だ ヴェノムと呼ぶよ
11
イテイテのマンモも エコーも
経過観察
(
変わりなく
)
是
(
これ
)
、殿方には解らぬ痛み
17
ここはどこいったい何をしに来たの増えて近づく
認知症
(
にんち
)
の海に
17
私は変身できないけど君はヒーローだから背中推したい
6
南国の 空と海とに 魅せられて 疲れし日々に 英気養う
27
休み明けやれ遅刻だと駆け込めば知らぬ廃ビル誰の記憶か / 日常の怪
9
手垢まみれのからだに透ける 私とあなたのセフィロトの樹
4
最寄り駅 たまに見かける 老紳士 つけたあだ名は 令和のシャーロック
9
靴を履き 扉開ければ ほんのりと甘い
微風
(
そよかぜ
)
の香
檸檬
(
れもん
)
の花
18
目も眩むフラワームーンの光芒に結わえられたる宵の空かな
10
牛乳の空きパック使い常温に冷ました
焙
(
ほう
)
じ茶お
供
(
とも
)
に連れて
13
パンジーが行ってらっしゃいと我を見る 大丈夫だよと言われているよう
16
ケシの花重き
頭
(
こうべ
)
を持ち上げて赤く開いた花言葉「感謝」
17
芳醇な砂と砂糖を飲み下す シロップ剤のいちごあじ味
5
近頃の物知りさんのネタ源は本ではなくて
S
N
S
か
10
通過する 風に逆らう この気持ち 少し強めに 切符を握る
10
長き夜と ナガミヒナゲシ 散りぬれば
(
ナガミ
)
長雨に乗って 南風が来る
6
あの頬に涙が似合ったそれでいて弛まぬばかりの未来があった
10
雲一つない星空を駆け抜ける夜汽車は走る色を捨て去る
5
ねこどうしが くっついてねる りゆうとは
あんしんかん
(
安心感
)
で ここちよいのよ
14
あと二十分寝られるかなと時計見て 十分だった時の
落胆
(
ガックリ
)
17
猫の様に日焼けもシミも気にせずに思う存分お日様浴びたい
22
隣り合い肩に感じる君にふと無音の思い届けと願う
12
焼け野原引きずって手を引いてはしる私もあなたも火、ぜんぶが火
4
割り箸の 片方だけを 歯にくわえ 割ったあと擦る 何の流儀かな
5
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