人生は 歩いて来た道 辿るより 新しき道 踏み出す勇気
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蔓防が 終わった途端 嵐来て コロナよさらば 消えてなくなれ
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ベランダの 防鳥ネットが 宙を舞い 春の嵐の 後始末かな
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現実が 夢よりよいと 思えたら 閉じた心が 開いて発芽
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いつの日か忘れてしまう君の爪の形を酷く好きだったこと
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はじめての行った場所へ数年後、 「ふたりで」ではなく、いつもの「ひとり」
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砕かれて鏡の上に雨ぞ降る 欠片に映る過ぎし春へと
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あのうお座 ロマンティックが好物で 詩に溺れつつお酔いでいるね
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外国語 見るとワクワクする君と同じで私、日本語が好き
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人間も殻を破ってカラフルに回り出したら 春はもうすぐ
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そうじゃないそうじゃないっと首を振り今日もここから出られなかった
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どこまでが仕様なのかと問い合わせようにも神はもう死んでいる
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津屋川の桜並木に寄生木がブーケのように空を跳んでる
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春という根拠のもとに髪を切る 誰も知らない我が参上
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眠たいな 紙擦れの音 マグカップ 小説の中に わたしはいない
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雨音が パタパタ落ちる 楽しさに 心なごみて ふと空を見る 
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貧しきは 卑しき心 育てれば もらえるものは 全てもらいて
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父もまた 一人夜更けに 苦しみて 喘息のため 息も絶え絶え
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ツカツカと誰の足音かと尋ねてみれば 生き急いでる自らの音
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銅像と化してしまう出勤日。 まだかまだかと待ち遠しき休み
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三十一文字にはならないことばかり考えている まだ生きている
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春だね。と言いたいがため桜とか三十一文字に詰め込んでみたり
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面接を終えた一日ひとときを 期待と不安次の希望と
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NATOとか EUとかが 闊歩する それに逆らう 中ロの構図
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人はまだ 獣になれず 天使にも 届かぬままに 振るわれるまま
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ステロイド 禁止の呪い 咳となり 押し寄せて来る 考える葦
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深夜にて 決まったように 目が覚める 咳と戦う 孤独な日課
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鳥たちの 早春告げる 囀りに 遠くの国の 爆音はまだ
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枯草に 紛れて立つる 看板を これ見よがしに 捨てられたゴミ
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釜無の 土手に咲きたる 水仙の 黄色が生える 早春の朝
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