人生の 暗いことだけ 考える 後ろ向きだよ 仏の教え
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咳のため 話すことすら 出来ぬため 申し訳ない 短歌にするわ
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鼻水が 湯水のように 出る時は 起きて眠気を 覚ますほかなし
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こうなれば 悪いことでも ありがとう 老いも病も 過ちですら
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下鴨の 社に吹雪く桜花 迷える我の 恋文となれ
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「心が痛い」に「わかる」と言った君 二秒前のさ、呆けた顔は?
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この美学 自己満足と言うのなら "芸術"だって 同じじゃないか
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いくら眼を閉じても体のあるそこは社会の中だからな、忘れるな
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特別な思い出とかは無かったよでももう決めた絶対髪切る
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隣人が弾くメヌエット ト長調 トリルが我をそっとくすぐる
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生命の使用方法は知ってます。 ただ流されるだけのことです。
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血液を 完全栄養食として 二人で生きてく証明とした
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朧げに 遥か彼方から漂った 春 流るるまま 熱を捉えて
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名も知らぬ雨の日にだけ会える人 てるてる坊主 逆さにつるして
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病院で泣き叫ぶ君押さえつけ 私の方がどこかが痛い
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オニノゲシのようなヘルマフロディトスの微笑で、これが夢と気づいた
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三秒後 花火がひらいたその時に視線は君と交わっている
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深夜寝てお昼に起きた 君からの着信音で目覚めたかった
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暗闇で光の夢を舞ってたのうららかな瞳をした人形
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本当に暗闇の中にいましたか?うららかな目をした人形
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名ばかりの春の知らせに鳴く心溶けるだろうか君に会う頃
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”潰さないで”青々とゆれる草中にぽつんと一つ天道虫
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いや普通に可愛いんですけど、人の指木の枝?をのこのこ渡る羽虫
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たくさんのきれいな音を引き連れて あなたは春といってしまった
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流しそこなった涙が眼球のビーカーの底で飽和する
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幽霊のような桜の塊がわたしを奪うごとく揺れている
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酢豚になりたいか? それとも角煮になりたいか? 塊肉への詰問
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翡翠を嵌め込んだような眼の中で陽炎が涙を流している
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オレンジの重さに落ちてくる空にきみの背丈が頼もしいこと
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見習いの詐欺師の嘘は手が込んで嘘というより絵画のようだ(※)
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