「ライバルは自分なんだ」という君にうなずいてみる。あほか僕らは
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北風と花粉を避けて籠る部屋 デコポンの香にささやかな春
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平日に休みを取ったことだから誰もいらないところへ行こうか
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いつまでもこだわる癖が治らないどうでも良いとわかってながら
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夕暮れの住宅街のそこここに 夕餉の香り家路を急ぐ
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うんていが上手くできぬと泣く姪の キラリと光る強い眼差し
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毎年の見づらいしこりじっくりと 診てもらい今年も良性でホッと
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こども園ひと足先にさくら咲く 窓いっぱいのはなむけの紙の花はな
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頭頂部 触ってみると生えている 写真にとると不毛の荒野
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前向きは 俺は全然禿てない 後ろから見るのは禁止する
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旭川 轍を避けて歩く時 爪先立ちになるのはなぁぜ
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桜咲き まだ見ぬ青き 春が来る ただ散るを見る 幾度目の春
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風滑り 水面を踊る 光の子 嬉しがらずや 翔ぶ鳥の聲
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たぷたぷと醜くなりゆく腹回り 何かを成すは痩せより難し
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ベッドにて朝日を浴びる三時間 罪悪感すら眠気がぼかす
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いらないと言われるだろうと思うけど君にきれいな花をあげたい
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待合で色々思うこころ宥め テレビの3分クッキング眺む
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無意識に応援するは北国の雪のハンデが大きいチーム /球春
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また五日 人生を無駄に する日々が 月曜朝の 代々木駅です
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運営にお願いしたくは無いですか?ハートの位置と行間空けて❣
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空腹に 弱い私を 乗り越えろ! 白湯を飲んだり 短歌詠んだり
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薫風くんぷうまといし君の髪 さらり 甘酸かんさんの香よ 若葉に混ざり
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詠み人の姿や顔や声までも思い巡らす愉しみもあり
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また我の 出番が来たかと 嬉しそうな 上着羽織って 散歩に出かける
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休みたい入りたくない思う日も心配させぬため入る風呂
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在宅で 済む仕事なら 実家でも いいじゃないかと 親はつぶやく
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不安時の頓服入れて病院へ 乳ガン検診毎年ドキドキ
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ヤマザキのパンにあんまりハズレ無い だけども今朝は味がしなくて
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夜寝る時 ちま猫、あんよにぺったりと 張りついて寝る ぬくもり愛おし
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火花散る 切った張ったを期待して 望む狭間に春の穏やか  
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