ひらめいた青に煌めく蝶々は 脆く儚いピン刺しの君
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宵闇の笑う声のみ響くのは 別れ惜しいか彼岸の境
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朝ぼらけ さざめく白波 夢を見る 残る君の香 泡沫の恋
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迷惑をかけても好いよ鏡からメープルが溢れ落ちるみたいに
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スカートを揺らした風に誘われて 少し気取って歩く夕方
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春が来たことだし恋の話でもしよう 風が赤らむくらいの
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天井から聴こえる、上に住む人の忙しない春に少しエール
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善と悪 光と闇の 如くにて 善を選べよ 白日の下
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彷徨える 穢れた思い 浮き出させ 漂白すれば 記憶も消える
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愛しては ならぬ者には さよならを 愛するべきは 家庭の中に
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人生で 敵と思しき 人間は 多勢に無勢 遣る方もなし
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欲望は 金や女に 飽き足らず 力を求め 戦争起こす
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微塵さえ 疚しい思い 持たされば 恥じることなし 神の御前に
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悪しき者 誘惑の矢を 手に持ちて 右手右足 打ち抜かれても
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真実は 常に厳しく たじろがず 堪えられぬ者 去るほかになし
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偽りて 神の御前に 進み出て 恐れ慄き 無視されるのみ
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幻よ 消えてなくなれ 現実が 日差しの下に 晒されるよう
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ゆっくりと 闇に引きずり 込まれてく 走るドナドナの 荷馬車のように
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幕降りる 気付けば闇に 溶けていた それはやさしい やさしい闇だ。
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ふとした瞬間とき 気づけば幕が 降りていた 瞼という名の 大きな幕が
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不可逆に進んでしまうものがある花の話をしている間にも
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衝動でその罫線を埋め尽くす 薄荷色ならなおさらだった
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中山でオジュウチョウサン六度勝つ兵士のように俯いて跳ぶ
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できるなら その柔らかさにうずもれて 君の情緒に狂いたかった
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歌舞伎揚げみたいだねって聞いてからちょっぴり好きなマリーゴールド
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布団にて「わたしの愛は三角でぼくのは四角」とか話せたら
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漆黒の毛髪撫でるブラシから漏れる光は星いや白髪だ
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だからってどっちがどうってことじゃなく違う軌道の彗星たちは・
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木洩れ日に 掃き溜められた桃の花 想いも色も朽ちるだけ
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両脇に花の並んだ庭をゆく猫のランウェイ見届けて 春
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