燃えつきる夜を捧げよ何度でも 聖バシュラール 孔雀を締める
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重力があるのでできることいろいろ。とりわけ重力を憎むこと。
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気が付けばつまめるようになった腹 貯えられたおいしい思い出
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アポロンのくせに手先が冷えている ドンキのダサい柄が似合うね
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お笑いで言うところの裏切りである君の世界はまっすぐただしい
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そんな腕掴まなくても死に場所じゃ無くて風情を探してるだけ
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久々に目覚まし鳴るまで寝た時はなんだかふわふわ調子が悪い
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密林の肌の下から 美しき 蠢く野生 叫ぶ筋肉
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スーパーは隣町まで行ってます会ってもどうせ目をそらすんで
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花は散る 風も焼かれていくけれど どうか貴方のその声だけは
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ぼうぼうに 伸びてた草を 焼き尽くす 広がる野原は 黒じゃなく赤
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ぱちぱちと 火花を散らし 燃やしてく それは野焼きの 様な脱毛
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この歌で君を切り取ったとしても永遠などには程遠くって
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山際を白く染めゆくあの花を 僕は確かに知っていました
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さよならを告げる誰かがいないのは 僕のひとつの幸運だった
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この声を生まれる前から知っている だからわたしは、子供のように
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量的緩和質的緩和綺羅星があふれ返って真昼間のよう・
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回転す地球を撥条に跳ぶ君のコペルニクス的転回かな
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端末に通常速度で焼き付ける 君を愛する儀式のように
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ここはもう身を投げられるビルもなく空の青さが目を焼くばかり
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帰らせてくださいあの日の駐車場 青いアイスをなめていた頃
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おもむろに打ち込む日記アプリでは僕の心はわかってくれない
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何思う白墨の骨 風に鳴る 無声の頭 虚ろの眼窩
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ひらめいた青に煌めく蝶々は 脆く儚いピン刺しの君
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宵闇の笑う声のみ響くのは 別れ惜しいか彼岸の境
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朝ぼらけ さざめく白波 夢を見る 残る君の香 泡沫の恋
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迷惑をかけても好いよ鏡からメープルが溢れ落ちるみたいに
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スカートを揺らした風に誘われて 少し気取って歩く夕方
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春が来たことだし恋の話でもしよう 風が赤らむくらいの
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天井から聴こえる、上に住む人の忙しない春に少しエール
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