「取り外し操作がうまくできません」秒で消えた思い出の遺書
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繁殖の予定もないのに♂♀を識別したがるヒトの多さよ
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食べ方を見れば分かった傷跡に 唇で触れてくれる人だと
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冬眠から目覚め街へと繰り出せば慌てふためく人もいる熊
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道端に ネギが一輪 咲いている 誰もその意味を 問うたりはしない
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点みっつ描けば目と目と口になる記号のひとつにならないあなた
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まわしたら綺麗になったことになり狡いとこある洗濯物は
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一晩中騒いだあの子が笑わない魚になって眠る 朝凪・
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本日の予想最高気温だけ信じた服の君はお人好し
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買い物をした時忘れた携帯はさらされていたコンビニのレジ奥
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安定剤が効きすぎる これは改善の兆しか 減薬してみる
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帰りたい 自宅はそこにあるけれど 待つ人のない 老老介護
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風情から見放されてる世界でも 塵一つから生まれる心
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君のいる部屋、君に揺る髪、君と二度寝する朝、君が好きだよ。
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消えてった 彼と芸術 心でも わからないまま 隔てた言葉
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これ以上仲良くなろうとしないのが仲良いままでいる秘訣です
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履歴書の志望動機の空白にかけるのは何?私はソース
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憂鬱に 輝く葡萄を ひとつまみ 舌で転がし 夜を過ごした
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なんだろう、 と言うときの 彼の顔 清々しいまで 世間を舐めてる
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散る桜その足元には花びらに置いていかれた花柄はながらじゅうたん
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仏様を眠らする 安らかな春の風 お花が子守唄を奏でている
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僕だけのまばゆいあなたに囚われて キスを落として爪先を噛む
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あくまでも「推し」だと弁解するけれど逸らした顔はもはや恋だろ
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技量もあなたみたく絡みそうな手指もないけれど、弾いてよ共に
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午後五時を指の先まで知るためにオレンジジュースを百円で買う
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赤い月が目を凝らしあなたの「とめどない」穢れなき真実を守る
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寂寞が食い散らかした肉片の俺をクリームソテーにしてよ
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液晶の口語な君の書き言葉をなぞることで埋まる空洞
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マンホールの上でダンスするキミは それはまさしくガッバーナだよ 
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朝8時半の微睡んだ陽射し ダサTを受け入れる度量
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