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雨の
香
(
か
)
に
誘
(
いざな
)
われ向かふ
夙川
(
しゅくがわ
)
は虫の音もなき静寂の道
14
濡るる夜のほのかな月に照らされて凛と一輪遅咲き匂う
13
このくにに体があるらしいけどそこには鏡がある本当は
5
進化から取り残された猿たちは二本の足で立てるふりする
6
昼下がり 空腹抱えて 自主室へ お菓子頬張る 親友の笑み
7
事故多数TOYOTAの四駆リビングで無免許の子初のラジコン
13
この家に私の居場所は無いのだ、と 知ってしまった実家のトイレ
11
飽かず降る雨に包まる鎮守森 息深くせば緑沁み入る
27
雨上がり紫陽花の花道端にかたつむり探すほらここにいた
9
じんわりと雨降る前の湿り気を 振り払うように髪を束ねる
13
うたた寝で時間を渡り歩く朝 まぶたがスイッチ タイムマシーン
9
鬼忌み子 板を疾風と駆け抜けり 濡羽は果てに 雪被るらむ / inspired by 映画 「国宝」
4
どこだろう「退会」表示見つからずいつだってそう逃げられないんだ
21
改札の軒 水無月の
燕
(
つばめ
)
の巣 親鳥を待ち かおを出す
5
羽
27
この僕を雨から守るためだけに産まれた傘を持って君待つ
23
朝起きて
夫
(
きみ
)
の布団にもぐったらなんとそこは温泉だった
14
マスク下でかなりの変顔してるのに誰も気づかず講義はすすむ
25
プレゼントにしてはいけないコンビニの花の全ては御供え用だ
23
蝦夷梅雨に濡れて生き立ついちごの葉この日待ってたおかえりなさい
21
唇に触れても良いのはリップだけ 気高さに添うメンソレータム
8
ゲーセンで湯水の如く金使うストレス発散後悔蓄積
7
慈しむ我になりたし逝くまでに 誰をも変わらず愛せるように
11
恋人とケンカした晩冷蔵庫まだチンジャオがロースーしている
5
食材を小さく刻み並べたり 百八歳の茶寿の祝いに
16
ヒールリフトってオシャレ?と 3回も 聞くのも無視も どちらも愉快
3
梅雨入りを知らずに子らは駆け回り
雨間
(
あまま
)
の虹の行方も知らず
8
個体値が
全部
2
億
(
6
V
)
のピカチュウ(それでもザクには勝てないんですか
!?
)
2
乳飲み子を背負いて描きし日もありて
媼
(
おうな
)
の画家の柔らかき手
13
梅雨入りの細き雨足紫陽花の 蕾は固くただ凛と立つ
11
昆布茶をストレートで ちょっ これカモミールの出汁割りじゃあないですか
2
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