役立たぬ料理上手は誰のため?彼の人のこと笑顔にしたい
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私って魔女かも知れん調合し食べさせたなら笑顔が治る
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四年前作った本が二冊売れ在庫確認時雨月の夜
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社長オーナーに直立お辞儀の正社員軽く会釈の自由業フリーランス
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蝉の声未だ聞こえる神無月 いつもの道を二人で歩く
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自由業フリーランスなってわかる老害の上司に忖度凄まじき宮仕みち
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来年のカレンダー買い怖くなる一年後僕はこれを見てるか
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今年度初きのこ鍋煮込む夜父母僕の眼鏡がくもる
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自由業フリーランス努力で達成度いちたしかめる会社員サラリーマン立場ちいを確かめる
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走馬灯を見たい 河川敷にて おもんなかったなぁってボヤきながら
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分かってた この結末は最初から決められていた 抗えなかった
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しちじおき しょくじつくって いちじかん ひるげつくって またにじかん寝(る) /寝子どしか?
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根詰めて挑む「滲み画」なかなかに思いに任せぬ難題なりて
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したいこと気にせずにする自由業フリーランス空気を読むのは会社員サラリーマン
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ここで皆きらりきらりと歌を詠みそれぞれの人それぞれのうた
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細く弱い舐められるようなものになりたくないと紅引いて知る
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今日もまた独りよがりにつぶやくよ 貴方に届け月が綺麗ですね
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不自由な日々も僕なり砥ぎ澄んだ 孤独のかたち孤独の温度
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青い春やっぱりあの時死んだのね ときめきごと上の空よずっと
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繋がりも炭の軌跡も追わないで熱を感じて私を残せ
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北風と 唸る街灯彼岸花 独りでいるのは私もおんなじ
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シャンプーの増量ぶんの容量を 詰め替えこぼす ぶきっちょ・ねこ母>もーやんなるわぁ(苦笑)
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母からの届いた荷物の片隅に補中益気湯があったよ
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角栓を指で押し出すの ダメらしい 何十年もやりまくる母……!
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夕方に 地面と靴底 路チューした あーした天気になーあれ
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窮屈と安心のセット売りはもう やめてください 足元見んな
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もし出来るとしたら私顧みず全て抱き寄せ愛で在りたい
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古書店の和泉式部の日記にはうすき書き込み行間にあり
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三両の二十三区の電車乗る 百キロ離れた故郷想う
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誰が置きし鴎外の古びた文庫本 喫茶店さてんの本棚 漫画に埋もれて
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