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在りし日の幼き姉と天仰ぎ 「わたあめみたいね」と雲を指し
21
焼けついた日傘の影を追う道の蜃気楼すら夏に飽きてる
13
反論されるのが怖くて またユスリカとして生きていく
5
どこかまだ後ろめたいような気がして 辺り見回す寄り道の夜
13
昼休みの公園 鳩の僕と雀の君の二羽だけの時間
9
エアコンの効いた部屋でのお昼寝は夢まで涼し夏至の日の午後
30
昨日まで空映してた水の田も稲の葉伸びて緑深々
24
ニッポンのエアコンの風集めたり 梅雨空北に押し上げて、夏至
14
梅雨中の 晴れにまみれた 夏至の日に 西日の作業場 なすすべもなし
12
日常 寝床に就き朝まで光を浴びる その時僕は欲望のベーゴマで遊ぶ
4
かき氷 ソフトクリーム いちごパフェ 編みもの熱冷めやらず 初めてつくるものばかり
15
星の夜 姿見になる 店の前 浴衣のおりひめ 前髪直す
24
彼女のサンダルに砂がついた またもう一度、浜辺で抱擁を交わす
6
月にくちづけするキリンの足元で血を流し続けるわたしたち
5
昼過ぎの洋画を横目に漫然と動物たちの村を開拓
10
バスの旅友の居眠り横顔に我のみぞ知る試練があり
18
でかいテレビが欲しいねとぼやく君 視線の先に小さなマツコ
13
やわやわになったバナナを 粗く潰し レンチンバナナケーキに蜂蜜>ちょい足し
18
紫陽花の葉末の露のひかる朝アマガエルじっと緑に染まる
25
草刈りて青野の匂ひに安堵する梅雨の晴れ間の百草手強し
36
本日を以て営業時間だけ
漸次
(
ぜんじ
)
短縮して参ります /太陽運営管理局より 「夏至」
17
お盆には 餃子とビール用意する ちゃんとエビスよ じいちゃんが好きな
16
太陽が自動ドアからこの国に入ってきたよおはよう世界
9
あの夜に百年分の満月を撮ったのにまだ足りなかったね
15
梅雨明けぬ 明けぬというに夏模様 空が風が熱まとふ午後
9
夏到来 誤解するほど暑い昼 耐える体に ガツンとみかん
5
中年は シナシナちんこの 子守唄 ギンギラギンに 生きたいけれど
3
ばかみたいに暑い太陽の下で塩むすび食べて歩く日曜
6
行き先の定まらぬ旅 名も知らぬ町を過去にし進みゆく汽車
11
温暖化 無駄な気温を 利用して なんか作れよ 科学の時代
6
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