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別れ際初めて知った寂しさはもう振り向かぬ背中のせいか
12
新しい毛布は君の暖かさもう少しだけ生きようと思う
14
一日も貴方なしでは駄目なのに気長に待つとかできると思う?
7
ふと知りしブラウザの名の‘エピファニー’が老いの
脳
(
あたま
)
にきらめき刺さる
6
ペカペカと ひかるフワ犬目で追って 帰りたいな ぽてぽて歩む
13
タラちゃんのモノマネしたら大爆笑 君サザエさん見たことないのに
13
いつまでもその中にいて 変わらずにいて 私のアイドル
10
ガジュマルを 特等席に 招き入れ 冬の陽差しを キジムナーに
21
割り箸を煮込んだものがメンマだと 言ってた君が今や父親
15
いつの日か
鳶
(
とび
)
にとられたコロッケよ二人笑って見上げた空よ
35
冷凍の今川焼を二袋今日買ってきていつ迄もつのか
12
惜しみなく巨大ボトルの化粧水朝の肌へとひたひたに
触
(
ふ
)
れ
12
揺れているコインランドリー洗濯物違うな俺が震えていた
12
真冬日の続くさ中の紙面にはこともなさげに灯油値上げと
25
深淵に佇む友へ 最期までこの手を離さないでいてくれ
9
上手いこと いったつもりの 0時半 違ったかなと 7時3分
14
生きているあたしのぜんぶに蔓延るあんたの愛と逮捕歴とよ
7
覚えのない痣だらけの心を抱き 吐き出す息だけ どこまでもしろい
8
吹きすさぶ風に色はないけれど 冬の風はとても透明
14
フリースを二枚重ねて着だしたら さあいよいよ冬本番か と /夫
23
きみがいてある日卒然消えたのが鮮々と凪ぐ海でよかった
10
葬式で棺に詰める好きな物リストをあげてほころんでいる
8
シャー芯と 秋の夜長は 比例する 志とも 比例する
6
ミニマルな生活しても捨てきれぬ向上心と承認欲求
14
どうしても
駄洒落
(
ダジャレ
)
拾われたい君のそうだよその目、その目が好きだ
10
数多ある欲に勝てども睡魔には勝てるわけなくあえなく気絶
15
ベランダに蟬倒れ伏しぬ雨の日も見ずかありなむその
一世
(
ひとよ
)
を
16
ベルの音に彗星低くひらめいてやさしい声のベテラン事務さん
8
家まで歩くそのうちに よかったことだけ心に刻み 月明るく
12
世の中を 知らぬ拙きこの俺を 包む貴方の 確かな温もり
12
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