若苗わかなへえす稻田いなだ水面みのおもの み空をうつすあをに雲なし
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6月に、猛暑のニュース、ため息出る、思いやられる、今年の夏
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鳥の声、曜日なんて関係ない、早く起きろと、 梅雨の晴れ間に
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かみともに いますこころの うちなれば 今日は折れても 明日を夢見る
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日曜の朝に庭にて思うのは、明日の仕事のことばかり、不安と心配、離れていかない
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紫陽花の色のお団子 賞味期限 今日スタートの 活力とする
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母もまた 早朝覚醒? 起きていた ちょっと背中に 抱きついてみる
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3時間 寝られるならば 頓服を 追加するけど 起きれぬ予感
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深夜でも律儀に信号守る君 夜が明けるまであと三歩半
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肋骨は鳥籠に似て閉じ込められている君を今出したげる
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虹の色七つに決めたあの人はあらゆるユニコーンを殺した
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脳が煮えて力が出ないよアンパンマン水をかければマシにもなるかな
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眠るのが怖い 明日生き返るやり方がまだわからないから
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睡眠導入剤を強くして 夢に貴女が出てこぬように
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トーストにバターをたっぷり塗りたくる時だけ見える天国がある
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砕けてるオートミールにミルク注し暫く寝かすこいつぁうめぇぞ
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休憩の名に免じ読書にかまけて拗ねたパソコンの立てる寝息
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ソリティアは詰むこともある 山札の揃えた角をじっと見ている
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塩分を摂りすぎだとか耐熱に塩摂りなさい解けない難所
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入り日なす アナタの影を 追う線路 終点駅は 冷暗の底
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流動化 うながすために 退職金 みなおす政策 天下りにも。/ 役人の天下りでは数年で何千万円
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インスタの画面が急に白くなる やめろ陰キャには眩しすぎる
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微熱とは微かな熱と書くけれどもっと熱く身体が火照る
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気だるい日微熱を出した真夜中に冷たい手が私に伸びる
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優しさに触れて涙する暗い夜ごめんなさいと謝ることだけ
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ひとりだけこの世の中にのこされて受け止めてくれる人はいない
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4:00 a.m.朝四時のもやもや感を味わって涙を流し眠りに落ちる
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不甲斐ない自分を責める朝四時にこころを開ける人はいないね
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春がきたと言える自分を好きでいたいそんな気持ちの暗い朝明け
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「あ、あれは」みどりの電話見つければ同じ物でも見るとこ違う
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