頭上の木緑に染まりゆく歩道初春の出来ごと十指にはいる
17
諸事情があれこれあって今言えず来世であって謝罪をします
17
タンポポを摘みて笑ひし幼子が 今日掲げるは 卒業証書
18
摘みどきか再生果たす豆苗は日向に六日みどり眩しく
28
大声で泣いてる子ども見ているとあんな風になりたいと思う
11
不意に跳ねた水滴越しに逆立ちする君を看ゆ
6
あんバターたっぷり塗ったトーストを今食べたからしばらく寝れない
11
バカみたく愚直な言葉が並んでる『好き』が1人で走り出したね
8
寒い日が続くが桜咲き始め心も少し温かくなる
10
「制服の第二ボタンをください」あげないけれど春は来るから
11
卒業式、返事で炎上した彼はクラスで一番おもしろかった
10
海抜が高いところに住んでいる海を基準として生きている
7
三月になると天気がころころと変わる毎日春はすぐそこ
9
行き先が「希望」のバスに乗る 読みが「ぜつぼう」じゃないことを祈って
10
なだらかな丘をころがるおむすびを拡大したらマシュマロだった
7
出会ったね 私だけの 一冊に 手に抱きながら 一緒に帰ろう
10
カラオケで 最後のデュエット 三月九日 ひきつる笑みで 点数落とす
6
あたりまえ誰かと普通に喋るのも奇跡みたいだ 明日あすは晴れるね/3・11
30
大阪城公園ピンクに染まってる 梅を見守るはメジロやヒヨドリ
24
寿司食べたい まぐろかんぱちイカたまご あなごにサーモン もいっちょまぐろ
7
寒波きて水仙の花が咲いている何もないと思ってたとこ場所に
14
寒波さり梅の花は一番め雪の伊吹に立ち向かい咲く
10
春霞 花粉黄砂に 土ぼこり それにつけても 早期復興
6
さみしさはノートの端に描いた落書き そっとめくるよ明日のページ
25
足裏に花びらと棘の感触 罪のかおりはまだ届かない
7
シャンプーと柔軟剤を変えてみた 知らないはずの知ってる香り
10
さいわいも人によりけり小生が 膝には猫を手には文庫を
18
冒険を終えた勇者は何をして 過ごすのだろう平和な時代とき
13
みぎひだり 駆けずり回って 夜になる 帰る車窓に 揺れる月かも
11
雨ならば諦めもつく 晴れ空に窓開け外干し出来ぬ辛さよ /花粉
29