夜のしじま無音広がるリビングで 短歌うた考えるひとり幸せ
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ショーウィンドウに 映る醜悪な自分を 振り払うように 早足で歩く
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ぶすっと刺す 太陽の熱 ぐぁっと上がる 空冷エンジンの熱 夏オートバイ
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せんたくや ふとんとりいれ ひざしあび うなじにのうで 夏のジリジリ
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【つらみ】川、岩に裂かれて虚無で草→後で合流するのエモすぎ
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3円の 贅沢をする 日もあるさ パン屋の袋 提げて帰るよ
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植えたことすっかり忘れ母が言うキレイだねバラ色の薔薇
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幼き日、父に叱られ、家出して、行くとこ無くて、母、迎えくる
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神決めしめいに逆らうは冒涜と知りつつ薬にこやかに出す
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太陽はお昼寝してる薄雲に色を塗ったら気づいてくれる?
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たまさかに 朋友ともが来たりて プチ交流 気の置けぬ仲 姉妹のような
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故郷より長く住みたるこの土地の 方言ことばを未だ操れずにいる
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舗装路に無数のドット流れ行く一瞬揮発群れ鳥過ぎる
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両腕にいっぱいの花を抱きかかえあなたはあなたの時間を生きて
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公園で、遊ぶ子どもら、追いかける、白い蝶々のジグザグ飛行
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もうこれが さいごのエッチ とゆーことが 本来性と ハイデッガー 言わないW
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序の口は熱い焙じ茶冷やしつつ水出し煎茶は夏の盛りに
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専門家抑揚のない話し方 詳しいだけじゃ伝わりません
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この会社出来る若手は辞めていき上は変わらず同じオジサン
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十円の値上げも徐々に効いてきていつものチョコのランクを下げる
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ストレスと闘う日々に甘い菓子 財布の中身心もとない
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チャリを漕ぐ。リュックに弁当 冷感タオル 梅ドリンクは 部下の分も /
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赤ら引く 朝焼け爪紅 肌の色 瞼の隙間をすり抜ける日
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世は浅く帽子は深く被ってく マスク取るのは自由といえど
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どようあさ といれバァバと はちあわせ おはようかわし さいさきよい日 /オハヨ~
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土曜日の 朝のフルーツ盛り合わせ みかんものせたい お皿のらない
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姉様の お手製なりし 天然石ブレスにて 我おだやかな 眠りと精神こころ
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ジョーカーが俺は王だと咆哮し 広がりゆくはあなたの世界
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そうめんをくっつけ切れば餅もどき餡が美味けりゃ満点でしたが
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眠れずに早朝三時になろうかと夜中のみたらし胸やけこやけ
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