信じてた未来を誰かに盗られたの 証拠は無いけどそう感じるの
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流体に 心細げに飛ぶ 燈 祖から受け継ぐ 今が幸せ 
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ふわふわと 夜海に浮かぶ 灯籠が ここはタイかと錯覚させる
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蝉時雨下駄の音色と消えゆくは溶ける氷と同じ速さで
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“こころ”の 右の点だけでも くれないか しっとりソフトクッキーの肌
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送り火を見ながら彼にも刻まれる文化風習その他諸々
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さざなみのさから始めるしりとりを君と海辺で夢想して午後
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朧げに捉えた像と十年の月日をもって曇天晴れぬ
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蒸し暑い夜に二人でコーラでも飲んでしまえばさらに暑いな
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呟いた泡に蔓延る煙さえ君の一部だと思えば愛しい
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SAの女子のトイレは長蛇にて 男でよかったこういう時は
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ドライブの途中の友との再会は廃校カフェの僅かな時間
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助けられなかったひとの笑みばかり繰り返される当直の夜
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持ってきたお供え早く食べてほしい 夏にぴったりなゼリーの気持ち
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明日(あす)仕事台風来てるが行けるのか?休んで良いと言われたい
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救いの手 握力無くて 掴めない アスファルトに咲く花のように
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かれと我の 郷土高校対戦し 熱き声援 ビールも汗かく  /高校野球⚾️
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父書いた旅行日記読み笑顔母とわれなり父迎えし盆  
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改めて貴方の言葉読み返す 見え隠れするサヨナラの文字
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ちょっと拗ね ちま猫ちゃんの たかいおこえ おかあちゃんと はやくねたいのよ
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実家から乗り換えには台風に備えてみんな急ぎ足なり
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誰も皆心にかかえるものがある それに寄り添い笑顔で生きたい
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画面より広がる花火響く音夏を見送りボリューム上げる
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我が母が 嫁の墓前で つぶやいた 「丈夫な体に生まれかわって、またい。」と…😢
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防災の備えを実家で調べたり買い足したりして休みは過ぎてく
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逢えなくても話せなくても貴方を想う そういう地球ほしに私は生まれた
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少しづつ 積み木を重ね 数十年 喜怒哀楽の 思い出個片こへん
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ようやっといい想い出になったので 貴方との日々ノートにしるそう
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吾を未だちゃん付けで呼ぶ叔母が来て線香を焚く時間はゆっくり
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大雲に 消えた真夏の 白烏しろからす 別れを惜しむ 言葉も無しに
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