受験生と作る熱気に氷雨降る家路にホカベン黙食の夜 \ 古老ふんばる
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今日から 日没後の空に 彗星が 見れるもしれない よかったら探してみてね
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秋の空 千鳥もかえってきましたね 夏はどちらに避暑していたの?
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木立ち影 夏の名残りの寂しさよ 貼がし忘らる 花火大会八月十日
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朝市に林檎もとめて妻ゆきしがここは津軽ぞそを持ち友くる
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刈り終えし 棚田の畦に ひっそりと 佇む案山子 秋の夕暮れ
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新発売 甘さ控えた酎ハイを 飲み比べつつ 朝焼け眺め
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王将で 餃子と生中定番を 堪能しつつメニュー見る我  
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秋祭り 今年の華は 我が町と シフト確認 あぁ遅番だ 
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午前四時星の瞬き虫の音も全てが消えて 君に会いたい
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未来から 来たる青猫 その声は のぶ代女史なり 今も忘れじ
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肩よするいとしき人のぬくもりよ 夜汽車にゆられ しののめを待つ
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めっきりと 最近ぐっと 寒くって まったりずっと じっとしている
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河川敷 フリースの人は黙り 同じ流れに目、澄ましている /『ケイコ 目を澄ませて』
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娘から「太っちゃったの」そう聞くとほっとするのはなんでだろうか
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寒い夜 想像するの自分がね肉まんの具になってるよって
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恋人の話は僕にしちゃ駄目だいつかは僕が恋人だから
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今夜くる?カボチャあるけどニョッキかな?それともシチュー?ニョッキねわかった
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遠き日の初恋なれば 人の名も顔も覚えず 処も知らず
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舞い上がりシチューの具になる寸前にニョッキの道へとカボチャの転生
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あなたとはずっと親しくしたいから 歌をよむだけの仲でいましょう。
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涼しきを求め暴れる寝相かな 俳句まだ暑い
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小学校時代の校歌お風呂場で 息子に聞かせた秋の夜長に
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ゆですぎたそうめんみたいな精神がとろける前に今日はおやすみ
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薄れゆく若さとふ名の特権を使う勇気も抱けぬままで
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感情で生きることができるなら こんな大人にならずに済んだ
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君がスペースとカッコは全角数字は半角派の人でよかった
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半月が浮かぶ秋空背に帰宅酒もいつもの半分を飲む
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朝夜も ネットを見ては 見てばかり そんな短歌を ネットであげた
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迫りつつせま     危機感持たずききかんも    焦り有りあせ あ   そんな自分を   じぶん  叱ってみたいしか      
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