「そ、ん、な、も、の、こ、わ、し、て、し、ま、え、」少年が漫画雑誌を音読してる
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髪おろし アイスティーサワーをチビチビと ひとりご飯くらい たまにサボろう
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午前二時 呪いみたいにささやいた愛の温度で溶ける星空
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2個の薬 うっかり1個落っことす その程度にはくたびれている
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逢いたいと逢いたくないの間なり熱波の下でバラの枯れゆく
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自分から望んだわけじゃないけれど生まれた月は特典使う
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商品は 保証書付きと 言ふけれど 明日の命の 保証などなし
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国士無双 嬉々として待つ 和了牌 聞こえた「ツモ」は 自分でない
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ポッカリと私の心にいた穴 貴方あなた の笑顔が埋めてくれてる
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思い出は夏の出来事多いんだ 太陽仕掛けた悪戯いたずらなのか
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エアコンを切るタイミング間違えた静かに蒸されゆく小籠包
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恋をして他には何もいらなくて 太陽だけがあれば良かった
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あなたの言う 多感な時期が 確かにしろ その無頓着は 度が過ぎる
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沢はどこ 水音聞こゆる 方角に じっと耳澄ます 迷い人の森
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ラベンダー緑茶をすこし味わいて 富良野の気分になりぬ夕暮れ
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まだ母に定命有りとの結果かと ICUから無事に帰還せり
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「診てもらえ」 軽く言うけどガキ一人 無いのよ金も 病院も
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命懸けの くだらない青春 憧れた 波乱万丈 絵にはなるかな
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愛猫の 尊い命に 限りあり 媚びない貴方 惜しみないのか
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「喧嘩なう」  コメントされた 言葉から  仲直り後の 甘さ妄想
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薔薇の惑星 まだそんなもの 描いてみる 浮かぶ頭 我の七不思議
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家帰るタンクトップにボクサーパンツ 心身ともに身軽になった
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半袖の友とこぎ出す自転車で青空の中ビュンと風切る
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対岸で 騒ぐ渓谷 猿渡さるわたり 廃屋の村 え入る幻景うつつ
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笑う君、フラワーガーデン、眠る君、黒い人たち、線香の匂い、
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意を決し 全部屋エアコン 稼動させ 罪悪感で 掃除はかど
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目に見えないものが見えると言う前に目に見えるもの全てを見ろ馬鹿
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肋骨が折れてよかった曇天の少しずつ降りてくる日だから
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仕舞ってた傘を頭上で開くとき降り注ぐおばけの骨や歯や
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読んでいた本に意味のない蛍光ペン眠りに落ちた瞬間が凍る
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