さよならはあなたが干したユニクロU、最後の証拠を摘み取ります
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しんどくて ただわが猫と眠るが楽しみで そのためだけに寝る支度急ぐ
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菊取りし名馬敬う者たちの声鳴り止まず 更なるかちを
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あの夏に水を求めた魂へ供養の雨が長崎を包む
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背板なきホワイトのカラーボックスのアイデンティティは白いということ
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ホワイトのカラーボックスに朝日差す 白すぎるから色紙を置く
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担任の気配を探す夏休み 教室の水槽きれいになってた
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水槽の底小さきエビ3つウーパールーパーと見つめ合いけり
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今日もまた 重ねてしまった過ちを 撫でてくれる嘘 路上で探す
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熱帯魚と呼ぶには涼し過ぎる水槽ネオン・テトラが青空見てる
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水槽の揚水ポンプに張り付いた魚を食べる仕事するエビ
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地上でのせわしさ知らず西の空燃ゆる雲の往時も同じか
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満点の答案用紙が満点の容姿なんかに負けてたまるか
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今までの 言い訳してた逢わぬ日々 全部君との 時間過ごせた。
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泣くな少年善戦だった 甲子園の後も未来は続く
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音もなく閉じた楽譜と見つめあう 八分音符は死神の鎌
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熱中症警戒アラート出されても 移動しなけりゃ用事が出来ぬ
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テキストを 仕上げとばかり 熟読す 試験前夜 最後のあがき
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まっしろいシーツで覆われたあとは消毒液のにおいで眠る
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うちゅうでき せつじつなものなど なにもなく かみとちきゅうは はっぱすってる
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お盆来る 若くに逝った 友たちと 酒飲めたらば 楽になろうに
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つれそった たいおんあつく そらにある あきぐもめけば それもさみしく
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ミク(やラップ)以降 ポップの歌詞が 散文で イメージわかせぬ。 われ(うた)も同罪(笑)
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眼前に映し出されたレントゲン戻ることなき日付を見遣る
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幾種もの薬でどうにか生きさらばえ熱にうかされ見た夢の続き
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あからめて 「うでぐらいあった」と 農高生 生殖行為は 聖行為である / 漢語ににげた
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こうそくで うごいていると ほかはただ すろーもーしょん こいとフィジックス
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鹿はもう山に帰って風やんで 魂をむかえるろうそくゆらめく
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刻限は迫り 急々如律令 ただ書きつけた付箋を呪符に
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駅の傍 冷えた灯りに足を止め見たこともないジュースを探す
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