毛羽だった紐の先端手に取って結んで私のものにする本
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話し合い 自分の状況 伝えても 下手な解釈 大変迷惑
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良い感じに汗がひいたら 1℃戻す お風呂上がりの 室温微調整
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飲み道楽 お茶・酒・ジュース なんでも可 ペットボトル、缶、ティーバッグの山
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七月で止まったままのカレンダー ちま猫に似てる まだめくらない
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つま先が海に触れるとシナプスがクラゲの夢を想像してる
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どっちからでも行けるけどそっちにはさびしい声で鳴く鳥がいる
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此処に居るよと 雲間の月は囁く 熱冷めやらぬ 夏の夜空
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テーブルに夕べの残りを並べては夕べの君の話し並べる
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君の目が全ての光の終着地 やわいひかりのおわりをおもう
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十七の夏を生き永らえてみた 爪切り 指先の小さな震え
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テラス席 あなたの心を照らす席 なんてダジャレ言ってみる時
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あの日見たきみの輝きもう一度 脳を焼かれる復活劇を
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悔しさを力に変えて飛躍する また日は昇るソールオリエンス
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この夏のネイルの色は葉緑素 きみのひかりと二酸化炭素
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猛暑だし秋になったら会いましょう メールしながら爪を切る夜
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妹の 退院先は 児相へと 私も家に 帰りたくない
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青稲穂 夏の終わりに つばくろの 鋭く舞いて 別れの予感
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前髪を3mm切ったらしかった 今から言おうと思っていたよ
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誰もかもトリコにさせるその笑顔  強い幸福感をあなたに
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秋口に 芋を煮るひと 集まりし 河原賑わう ソウルイベント
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新しいソシャゲにかける情熱か夏の終わりかどちらが先か
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血をたらし 滲ませた色の空もまた 熱の病か 夏の夕暮れ
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断捨離で 小銭と化した 本達よ 次なる出会いを祈っているよ
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星つなげああだこうだと地上から 届かぬように光るあなたに
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風送る我に告白する子供 決まってそなたはうちゅうじん
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かなかなと 鳴きとよみては寒蝉ひぐらしの み渡りてはこゑうら悲し
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結婚が上がりのマスを解雇されチュール片手に家路急いだ
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しっくりと来ない文字列 並び替え 単語を差し替え パズルのようだ
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この思い打ち明けようかと悩みつつ今日も再び日の沈み行く
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