曖昧な 言葉で私を惑わせて 思わせぶりした ねえでも好きだ
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好きなのに ああ好きなのに 好きなのに やっぱり私じゃ だめだったのか
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ばあちゃん 外で汗かき ジュース飲み 見たことのない菓子を頬張る
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ばぁちゃんの饅頭 味噌入りと粒餡入り またレシピを聞きそびれた
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ひぐらしが 歌い始める 午後三時 牛の 乗る君 笑顔で送る
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低い空遠い轟きぬるい風かすかに雨の匂いを連れて
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紫陽花が庭から庭にはみ出して隣家寂しき廃墟となりぬ
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滝のよう夏はもうすぐ終わり告げアスファルトに消ゆ線香花火
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「野分のまたの日こそ」とな 38度の猛暑だそうで 「いみじうあわれ」ではないな
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盆ソワール 生きる家族が 頼りです お腹いっぱい 浄土への道 / じい
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てのひらに のせたオヤツを完食し ちま猫 お名残惜しく手をなめる
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お下げ髪 ほどよき形に結えたので 形状記憶で残しておきたい(笑)
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おっかないつまみぐいしてみつかったじいはひやあせないちえしぼる
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美容ではない角度から減量をせまられている 「膝守るため」
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改札で残金7777!ガッツポーズの通勤の朝
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台風の接近知らせるテロップよ窓を開ければ蒸し暑い空気
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筋トレをやり始めたら見る見ると効果が出るは心なりけり
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整形の待合室に声響く「ジジイとババアばっかりだな」と
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一試合目なのに二回戦なのがしっくりこない友と激論/余談ですが…
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日差しのもとトイプードルが散歩する可愛いお尻フリフリさせて
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AM3:00トモダチコレクション まだ起きている君だけがほしい
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休み明け 法師蝉鳴くもりを抜け晩夏愛でつつ出勤の朝
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顔痩せのエクササイズで明らかにシュッと締まったアラ還の顔
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幾千の若き御霊がすすり泣く 故郷を馳せて かの人想ひて/終戦記念日
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恋みどろ あの夕焼けが 溶けたなら 掴んだ腕も 離れないのに
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陽炎が 包む彼女の 後ろ背は 夏の終わりを伝える、 揺れる
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蝉の声 嵐の前の静けさか 手持ちぶさたにシフォンケーキ焼く
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夢を追い続けるのが馬鹿らしいならとことん馬鹿になってやろうじゃん
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世の中の全部が敵に見えたから、「全員殺す」が今日のテーマ
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にぎやかに 楽しく過ごす いつもより 静かに仕事 それぞれお盆
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