ピアス開け好きな髪色染めたけど。 君にとっては「そういう誰か」。
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個性的?珍しいだけ。普通だよ。 所詮あたしも何かのパクリ。
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山の端を 真っ赤に残す 夕闇を 水面の写し 五月寒
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店先に並んだ花はどれもみな きれいだけれどラベル貼られて
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アルバムのかわいい若者僕だった。 いつから俺と断絶したのか。
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進化せしダルビッシュ有の一◯一球あゝ早起きは三文の徳
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「桃源に行けたらいいね」呟いて目をとじたなら宇宙は消えて
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今日の朝何食べたっけ ばあちゃんはどんな顔して笑ってたっけ
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黒豆パン またも うっかり買いそびれ 丹波篠山が恋しくなりけり
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せわしさに追われる次男もふと見上げて欲しいと思う やわらかな月
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紫陽花のブル|が濡れている「またね」ってあのとき私言ったかな
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温もりと寂しさ秤に掛けてみる 足りない方が何時でも重い
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探査機の悲痛が土にとどくまで書き換えていく時空レコード
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暗闇で輝く愛しい宝石が箱を開けたら砕けて散った
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日がのびて 明るい時間 長くなり 嬉しいけれど 仕事終わらず
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モエカさんの歌う「痛くて仕方ない」にしかない痛さ 留めて
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夢で見た箱の中身がなんなのか知ったらきっと世界がおわる
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毎朝の笑顔練習板につき化粧落としてもマスク剥がれず
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月齢に頭痛の熾火おきび植えられるあらしの頃に極大となる
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いつの日か連れて行きたい函館に 百万ドルの景色を君へ
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函館の夜景の価値は幾許か 言わぬが花よ今は円安 /「百万弗」
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上の階お邪魔した時気が付いたきれい好き過ぎ毎夜ドタバタ
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人よ聞け。どんな事件の被害者も 見世物に非ず傷は痛い
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今駅で電車待つ人全員を突き落としてでも座りたい帰路
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口ずさむ「私は最強」adoの曲 歌を心に音感何処どこ
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国益をかざして続く人命や人道無視の軍事侵攻
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頭痛餅?奇をてらったか商品名私売るほどモチ合わせてる
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そう言えばあざとい女が幼少時「泣く訓練」をいつもしていた
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きみが為寝る間も惜しみ見守った かえる卵は御玉杓子の /「卵黄」
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この道に どういう夏が 待ってても 群青色に 染まっていたい
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