夕食とお風呂のあとにわっと出るあせもの世話に明け暮れる夏
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星空を見るヒマもない僕たちに深宇宙から疑問がとどく
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やさしいかやわらかいとかなんだろかソフトドリンクのソフトってさ
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太陽に焦がれて廻るひまわりが うらやましくてそっと君見る
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もうちょっと上いや違うそこ左かゆいところに届かぬ妻の手
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あ!虹が 見知らぬ人に声かけて西の空指し笑交わしあう
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セラピーとその名に在らば何某か 癒してくれよフルーツセラピー
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矛先は落ちた米粒さえ吸えぬ五月蠅いだけの古い掃除機
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幼子おさなごの親にれじと結ぶ手は吾子あこにあらねどいとしきものなり
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豪雨より 追い立てられし 崖の道 白煙る交差に 生死の信号ぼやけて
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薬もね 優先順位をつけないと ただでさえ処方の薬がどっさり
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親知らず腫れてるだけならまだ良いが 左頬に謎のピリッと痛み
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ねぇそれは ないんじゃないか てんきあめ きのうの洗濯 もうじきかわくの
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早朝の コインランドリー 乾燥機 回る宇宙に 映る私が / 高湿度
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ものやひと ひきつけられては スウィングバイ 分岐もしたし ふりんもあった
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ああこうやって おとろえてゆく なつの陽も あさのくうきに きざす秋とか
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命がね尽きる時まで忘れない ねぇ先輩大好きだからね
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結局は実らなかった恋だけど 貴方あなたに逢えてホントに良かった
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お母さん彼見つけたら夕空を 茜色に染めてほしいの
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いらないよ言葉もキスもなくていい 大丈夫だよと抱きしめてほしいだけ
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貴方あなたから学んだことの1番は いつも笑顔を忘れないこと
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焦点の ふたつあるこい だえんきどう 二次曲線は 惑星(ほし)のきほんの
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お母さん空から見つけて彼の事 仲良しだったし覚えてるでしょ
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想い出が持てないぐらいたっくさんありすぎるから隠さないといけない
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フッたならそれで終わって欲しかった そこからハマった底なしの沼
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悪いけど彼との記念日祝わせて ごめんね空にいるお母さん
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今日10日ふたりの記念日 想い出はずっとずっと原色のまま
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泡まみれ やらかし想起して叫ぶ 風呂場に現る泡沫ウタカタかいじゅう
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憧れたなりたい自分になれなくて窓に映った我から逃げた
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これまでと 黄泉の国へと 旅に立つ 市と勝家 辞世の歌よ
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