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あたしたちクラゲじゃなくてよかったね 手をはなすときちゃんとさみしい
4
やさしいと思ってくれるからあたしやさしくないのにやさしくいられる
2
本当に会いたい人には会いたいと言えない電子の海のさみしさ
7
月替わりまた値上がりの品がある中身が減った品物もある
6
条約に隔てられてもなほ海は絶へず微分可能な球面
11
吝嗇が躊躇わないで自販機で水分補給をしてた暑い日
8
人々が嘘偽り無く笑うための偉大なシステムその名は「祭り」
6
祭り来てビールを飲まない手は無いぜ美味しい儀式注がれる生
6
『芋虫』が怖くて「し」と「に」と「た」と「い」のモールスを打つ練習をした
3
道なりに行くだけなのにそれていてきつねの像の前に立っていた
9
ひと口でアフターピルをのむ ゆらり 生まれて来ないいのちの葬式
6
動かない身体ベッドに横たわせ命が燃える音を聞いてる
6
もういいよ 薬のんだら 寝ていいよ 頑張りすぎる事はないんだ>自分へ
18
夏の終わりきみと分かれた帰り道UFOが胸に飛び込んで来た
4
短歌とかやらない彼氏がどうやってあたしを好きって思うんだろう
4
たこの無いたこ焼き頬張り腹だけが膨れていくかこれが晩飯
5
昨夜より更に多くの虫の声「秋が来ます」と報せるように
30
お祭りの屋台のまずさ笑えてた時期もう過ぎて今は怒りが
4
仕事終え疲れて家のソファーにて妻と中身の無い会話する
5
半纏を 脱いで家路に 帰りゆく 夏祭り終え 白ダボ揺れて
8
すっぴんで
21
時のラーメン屋ドレスコードは黒い
T
シャツ
11
静かな夜 涙ながらに 返事待つ 赤い紙だけ 持った君には
3
旦那様 手紙返さず 寝ているの 問いも帰らず うれいごとなり
4
五年かけ使い尽くしたインク壺
日記
(
にき
)
に録した数多のおかず
19
きみの声切りたくなくて意味もなくコンビニに寄る ひとり 帰り道
6
ゴマサバを マサバと言って ごまかして 8尾なのに 10尾とサバ読む
4
猛暑日を 労うような花火風 オヤジの恋も 吹き飛べ雲と。
12
じいちゃんが 命あずけた太平洋 一度も聞けず 時代は過ぎる
17
この地球のどこかにいるはずのあなたへ末永く末永くしあわせで
6
夕やみに頬なでる風生ぬるく軽く汗ばみ家路を急ぐ
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